AutoLISP は、AutoCAD 製品の機能を拡張およびカスタマイズできるように設計されたプログラミング言語です。
AutoLISP は、LISP プログラミング言語に基づいており、その起源は 1950 年代後半までさかのぼります。LISP は本来、人工知能(AI)アプリケーションで使用するために設計され、今なお多数の AI アプリケーションの基盤となっています。
AutoLISP は、1980 年代中頃に、リリース 2.1 で、アプリケーション プログラミング インタフェースとして採用されました。LISP は、AutoCAD プロジェクトの体系化されていない設計プロセスに唯一適していたため、最初の AutoCAD API として採用されました。LISP では、問題を解明するためにさまざまな解決策を繰り返し試みることもできます。
AutoLISP のプログラムは、Windows のメモ帳や Mac OS のTextEdit のような基本的な ASCII テキスト エディタを使用して開発します。Winodws の場合のみ、Visual LISP (VLISP) 統合開発環境(IDE)も使用できます。Visual LISP 統合開発環境(IDE)は、ソース コードの作成や修正、プログラムのテスト、デバッグなどの作業を簡単に行える機能を備えています。
AutoLISP のプログラムを書いたら、このプログラムを使用またはデバッグするためには、製品にロードする必要があります。プログラムをデバッグすることにより、コードが意図したとおりに動作しているかどうかを評価および検証することができます。また、意図したとおりに動作していない場合は、不適切な箇所を識別することができます。デバッグの基本は、コードに命令文を追加してプログラムの戦略的ポイントの変数の内容を確認することです。エラーを特定するための情報がまだ十分にないことが分かった場合は、さらにデバッグする箇所を追加することにより再度コードを変更します。最終的にプログラムが機能するようになったら、デバッグ コードをコメント行にするまたは削除することができます。