getorient (AutoLISP)

ユーザが角度を入力するまで待機(一時停止)し、入力された角度をラジアン単位で返します。

サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS

構文と要素

(getorient [pt] [msg])
pt

タイプ: リスト

現在の UCS での 2D 基点。

pt 引数を指定した場合、それが 2 つの点の 1 点目として使用され、ユーザがもう 1 つの点を指定すると、AutoLISP で角度を求めることができます。3D 基点を与えることもできますが、角度は常に現在の作図平面で計測されます。

msg

タイプ: 文字列

ユーザに表示するプロンプト メッセージ。

戻り値

タイプ: 実数または nil

ユーザが指定した角度。この角度は、現在の作図平面に関するもので、単位はラジアンです。

注意

getorient 関数は、右(東)向きが 0 (ゼロ)ラジアンで反時計回りに角度を増加させながら計測します。ユーザの角度入力は、AutoCAD のシステム変数 ANGDIR と ANGBASE の現在の設定に基づきますが、いったん角度が与えられると、右を 0 (ゼロ)ラジアンとして反時計回りに計測されます(システム変数 ANGDIR と ANGBASE を無視します)。このため、AutoCAD の UNITS[単位管理]コマンドやシステム変数 ANGBASE と ANGDIR によって 0 (ゼロ)度の方向や角度が増加する方向を他に設定した場合、何らかの変換が必要です。

回転量(相対角度)が必要な場合は getangle 関数を使用してください。方向(絶対角度)が必要な場合は getorient 関数を使用してください。

getorient 関数の要求に対して、ユーザは別の AutoLISP 式を入力することはできません。

(setq pt1 (getpoint "Pick point: "))
(4.55028 5.84722 0.0)

(getorient pt1 "Pick point: ")
5.61582