vlr-docmanager-reactor (AutoLISP/ActiveX)

図面ドキュメントに関するイベントを通知するリアクタ オブジェクトを作成します。

サポートされているプラットフォーム: Windows のみ

構文と要素

(vlr-docmanager-reactor data callbacks)
data

タイプ: 整数、実数、文字列、リスト、VLA オブジェクト、セーフ配列、バリアント、T、nil

リアクタ オブジェクトに関連付ける任意の AutoLISP データ。または、関連付けるデータが存在しない場合は nil

callbacks

タイプ: リスト

次の形式のペアのリスト。

(event-name . callback_function)

  • event-name は、次の「ドキュメント管理リアクタ イベント」のいずれかです。

    ドキュメント管理リアクタ イベント

    イベント名

    説 明

    :vlr-documentCreated

    新しい図面ドキュメントが作成されたとき([新規作成]または[開く]によって)。

    ドキュメントごとの構造を更新するときに役立ちます。

    :vlr-documentToBeDestroyed

    ドキュメントが破棄される直前

    :vlr-documentLockModeWillChange

    コマンドがドキュメント内の要素の変更を開始または終了しようとしていて、ドキュメントのロックが取得または解放される直前

    :vlr-documentLockModeChangeVetoed

    リアクタが、:vlrdocumentLockModeChanged コールバックからの自己呼び出しを拒否されたとき

    :vlr-documentLockModeChanged

    ドキュメントのロックが取得または解放された直後

    :vlr-documentBecameCurrent

    現在のドキュメントが変更された直後。

    これは、必ずしもドキュメントがアクティブにされたということを意味しているのではありません。現在のドキュメントを変更する必要がある操作はいくつかあります。ユーザ入力を取得するには、ドキュメントをアクティブにする必要があります。

    :vlr-documentToBeActivated

    現在非アクティブなドキュメントが、アクティブ化の信号を受け取った直後。これは、そのドキュメントが現在のドキュメントになる直前であることを意味しています。

    :vlr-documentToBeDeactivated

    他のウィンドウ(AutoCAD の内部または外部)がアクティブになった直後。

  • callback_function は、イベントが発生したときに呼び出される関数を示すシンボルです。各コールバック関数は、次の 2 つの引数を受け入れます。

    reactor_object: コールバック関数を呼び出した VLR オブジェクト。

    list: 特定のイベントに関連付ける特別なデータ要素のリスト。個々のイベントに対するこのリストの内容については、「ドキュメント管理リアクタ コールバック データ」の表を参照してください。

    ドキュメント管理リアクタ コールバック データ

    名前

    リストの長さ

    パラメータ

    :vlr-documentCreated

    :vlr-documentToBeDestroyed

    :vlr-documentBecameCurrent

    :vlr-documentToBeActivated

    :vlr-documentToBeDeactivated

    1

    影響を受けるドキュメント オブジェクト(VLA オブジェクト)

    :vlr-documentLockModeChangeVetoed

    2

    最初のパラメータは、影響を受けるドキュメント オブジェクト(VLA オブジェクト)。

    2 番目のパラメータは、ロックの要求に対して渡されるグローバル コマンド文字列。コールバックがロック解除要求の代わりになる場合、この文字列の先頭に "#" が付きます。

    :vlr-documentLockModeWillChange

    :vlr-documentLockModeChanged

    5

    最初のパラメータは、影響を受けるドキュメント オブジェクト(VLA オブジェクト)。

    2 番目のパラメータは、ドキュメント オブジェクトに対する有効な現在のロックを示す整数。

    3 番目のパラメータは、ロック適用後に有効なロックモードを示す整数。

    4 番目のパラメータは、他のすべての実行コンテキストに優先するロックモード。

    5 番目のパラメータは、ロックの要求に対して渡されるグローバル コマンド文字列。コールバックがロック解除要求の代わりになる場合、この文字列の先頭に "#" が付きます。

    有効なロック モードは、次のとおり。

    1—自動書き出しロック

    2—ロックなし

    4—共有書き出し

    8—読み込み

    10—排他的書き込み

戻り値

タイプ: VLR オブジェクト

callback_function からの reactor_object 引数。

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