defun 関数文は、新しい関数を定義します。C:GPath というメイン関数に注目してください。接頭語の C: によって、この関数を AutoCAD のコマンド ラインから呼び出すことができます。GPath は、このアプリケーションを AutoCAD のコマンド プロンプトから起動するときに入力する名前です。ユーザ入力を取得する関数は、gp:getPointInput と gp:getDialogInput です。庭園の歩道の境界を描く関数は gp:drawOutline です。これらの関数の名前には、gp: という接頭語を付けて、「庭園の歩道」アプリケーション固有の関数であることを示しています。これらの接頭語は必ずしも必要というわけではありませんが、頻繁に使用する一般的なユーティリティ関数と、アプリケーション固有の関数を区別するために、このような命名規則を使用することをお勧めします。
メイン関数では、正常に実行された場合、princ 式によりプログラムの結果が表示されます。プログラムに予期しない出来事が発生した場合、警告メッセージが表示されます。たとえば、レッスン 2 で見られるように、画面上で点を指定せずに[Enter]を押した場合は、gp:getPointInput に対する呼び出しが途中で終了し、メイン関数に nil 値が返されます。これにより、「Incomplete information to draw a boundary.」という princ メッセージが表示されます。
プログラムの最後で princ を呼び出しているのは、プロンプトを表示するためです。アプリケーションがロードされたとき、庭園の歩道を描き始めるときに必要な入力情報をユーザに示します。引数のない最後の princ は、プログラムを抑止終了します。これは、メイン関数の最後の式の値が返されないことを意味しています。最後の抑止の princ を省略すると、プロンプトが 2 回表示されます。