コードを最適化すると、最適化しないときには完璧に実行されるソフトウェアにバグが発生することがあります。
また、パフォーマンスのレベルは、ソース コードの内部構造に大きく依存します。AutoLISP は、実行時に関数を作成または修正するプログラムを簡単に記述できる言語です。そもそもこのような言語を使用するということは、コンパイル時に最適化することと矛盾します。
Visual LISP のコンパイラは、コンパイルしてリンクするコードを分析した後すぐに、最適化したときに問題が発生する可能性があるすべてのソース コード セグメントを示すレポートを作成します。最適化に関する警告メッセージが表示されないときは、最適化によってコードに新しい問題が発生しなかったと考えることができます。
コンパイラは、AutoLISP コード内に問題がある場合はほとんど検出することができます。しかし、最適化中に不正になる可能性のあるコードは検出できない場合があります。プログラムに次のいずれかの構文が含まれていると、コンパイラは最適化コードの正当性を完全には分析できません。
最適化すると、プログラムが変更される場合があることを覚えておいてください。コンパイラは、相互に関係し合うプロジェクト要素の動作を保持しようとします。コンパイラは、プロジェクトと外部プロシージャ間で動作が変わらないことを保証できません。最適化を行うと、一般的に次のような結果が生じます。