entupd (AutoLISP)

オブジェクト(図形)の画面表示を更新します。

サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS

構文と要素

(entupd ename)
ename

タイプ: ads_name

スクリーン上で更新する図形の名前。

戻り値

タイプ: ads_name または nil

更新した図形(ename)。何も更新しなかった場合は nil

注意

3D(または以前のスタイルの)ポリラインの頂点やブロックの属性を entmod 関数で変更しても、画面上の複合図形全体は更新されません。変更されたポリラインまたはブロックを画面上で更新するには、entupd 関数を使用します。この関数は、ポリラインやブロックの任意の部分の図形名で呼び出すことができます。それは主図形でなくてもかまいません。entupd 関数は、ポリラインや、属性を持つブロックのための関数ですが、どのような図形に対しても使用できます。entupd 関数は常に、すべての従属図形を含む図形を画面上で再作図します。

注: ネストされた図形(ブロック内の図形)や、ネストされた図形を含んでいるブロックに entupd 関数を適用した場合、これらの図形がすべて再作図されるとは限りません。完全に再作図されるようにするには、AutoCAD の REGEN[再作図]コマンドを呼び出す必要があります。

次のコードは、図面内の最初の図形がいくつかの頂点を持つ 3D ポリラインとみなして、そのポリラインを修正し、再表示します。

(setq e1 (entnext))       ; Sets e1 to the polyline's entity name
(setq e2 (entnext e1))    ; Sets e2 to its first vertex
(setq ed (entget e2))     ; Sets ed to the vertex data
(setq ed 
  (subst '(10 1.0 2.0)
    (assoc 10 ed)         ; Changes the vertex's location in ed 
    ed                    ; to point (1,2)
  ) 
) 
(entmod ed)               ; Moves the vertex in the drawing
(entupd e1)               ; Regenerates the polyline entity e1