概要 - DCL ファイルを参照する(DCL)

ダイアログ ボックスを作成するときは、アプリケーション独自の新しい DCL ファイルを作成する必要があります。

注: AutoLISP での DCL のサポートは Windows のみに制限されています。

すべての DCL ファイルでは、base.dcl ファイルで定義されているタイルを使用できます。また、DCL ファイルは、include 指示文で別のファイルを指定することによって、別の DCL ファイルに定義されているタイルを使用することもできます。次の図に示すように、DCL ファイルの階層は独自に作成できます。

上の図で、user1.dcl ファイルと user2.dcl ファイルはそれぞれ独立していますが、user3.dcl では user1.dcl で定義されているタイルを使用しています。include 指示文の形式は次のとおりです。

@include filename

filename は、別の DCL ファイルのフルネーム(拡張子.dcl 付き)をクォーテーションで囲んだ文字列です。たとえば、次の指示文では usercore.dcl という名前のファイルを指定しています。

@include "usercore.dcl"

ファイル名だけを指定すると、PDB 機能はまず現在のフォルダの中でそのファイルを検索し、次に(include 指示文が含まれている)DCL ファイルと同じフォルダの中を検索します。完全なパス名を指定すると、PDB 機能はそのパスで指定されているフォルダだけを検索します。

注: 新しく作成する DCL ファイルでは、acad.dcl で定義されているダイアログ ボックスを使用することはできません。つまり、@include "acad.dcl" を指定することはできません。ただし、同じようなダイアログ ボックスを作成する場合は、その定義をユーザ独自の DCL ファイルに切り貼りすることができます。