ダイアログ コントロール言語(DCL)を使用して、AutoLISP プログラムで使用するためのダイアログ ボックスを作成することができます。
注: AutoLISP での DCL のサポートは Windows のみに制限されています。
ダイアログ ボックスは、 「ダイアログ コントロール言語」(DCL)で記述された ASCII ファイルで定義され、オペレーティング システムや AutoCAD で使用される他のダイアログ ボックスと同様の外観および動作をするように設計する必要があります。使用するタイルやコントロール、およびダイアログ ボックスのレイアウトは、流れるように、直感的に使用できるように作成する必要があります。
ダイアログ ボックスを作成するときは、次のガイドラインを考慮してください。
- ダイアログ ボックスが雑然としていてはいけません。雑然としたダイアログ ボックスは役に立たず、設計に使用し辛くなります。コントロールが互いに近づきすぎるのを防ぐために、空白スペースを活用してください。
- 一般的に、ダイアログ ボックスは左上から右下に視線が流れるので、最も頻繁に使用されるタイルをこの領域に配置すると、非常に効果的なデザインになります。
- ダイアログ ボックスの各部は、ユーザが左から右、または上から下に自然な形で移動できるよう、行(row)と列(column)に論理的に配置してください。
- ユーザが[Tab]を押してフィールド間を移動したときに、ポインタがまっすぐな直交線上を動くように、関連する入力フィールド(編集ボックスやリスト ボックス)を垂直または水平に配置してください。
- 座標の X、Y、Z など、データ入力に自然な順序がある場合、フィールドも同じ順序で配置してください。ボックスで囲まれている領域は、垂直/水平の両方向に位置合わせしてください。ボックスで囲まれている領域の回りとその間に空白が多すぎないよう注意してください。必要に応じて幅を右方向に伸ばしてください。
- ネストしたダイアログ ボックスは、あまり使用されないオプションをユーザから隠す際に役立ちますが、ネスト レベルが深くなりすぎないようにします。ネストしたダイアログ ボックスが呼び出された場合、ユーザは呼び出し元のダイアログ ボックスに戻る必要があります。
- アプリケーションのダイアログ ボックスは内部的に一貫させ、関連するアプリケーションとも一貫性を持たせるようにしてください。見慣れたダイアログ ボックスは、そのアプリケーションや関連する他のアプリケーション、またはホスト システム内のダイアログ ボックスと同じデザインを採用しているので、非常に分かりやすいです。
- ダイアログ ボックスのコントロールには、標準の定義を使用してください。こうすれば手間を省ける上、一貫性という点でもメリットがあり、ユーザは簡単にダイアログ ボックスを使用できるようになります。
- すべての入力項目とオプションに適切な既定を提供してください。既定を正しく選べば、ユーザはダイアログ ボックスでの作業をすばやく簡単に完了できます。既定値はダイアログ ボックスを使用するたびに更新することをお勧めします。つまり、ユーザが前に設定した値を保存し、その値を新しい既定値として使用します。
- ヘルプ機能を提供するようにしてください。独自のアプリケーションのメイン ダイアログ ボックスには、ダイアログ ボックスのオプションの使い方を説明した基本トピック ファイルが表示される[ヘルプ]ボタンを配置することをお勧めします。ほとんどの場合、[ヘルプ]ボタンをクリックすることにより、help 関数を使用してヘルプ機能が呼び出されるようにしておくとよいでしょう。