概要 - ユーザ定義の属性(DCL)

タイルを定義するときは、独自の属性を割り当てることができます。

注: AutoLISP での DCL のサポートは Windows のみに制限されています。

属性の名前は、標準の属性と定義済みの属性と重複しない有効な名前にすることができます。属性の名前にはキーワードと同様、文字、数字、アンダースコア(_)を含めることができます。

ユーザ定義の属性名が定義済みの属性と重複すると、PDB 機能はその属性を新しい属性として認識しないで、標準の属性で割り当てられている値を使用しようとします。これをデバッグするのはとても大変です。

属性に割り当てる値とその意味は、使用しているアプリケーションによって定義されます。ユーザ定義の属性の値は、標準の属性で使用される値に準拠する必要があります。

属性を定義することは、アプリケーションに固有のクライアント データを定義することに相当します。どちらの手法でも、PDB 機能を使用してデータを管理できます。ユーザ定義の属性は読み込み専用なので、ダイアログ ボックスがアクティブな間は一定です。値を動的に変更する必要がある場合、実行時にクライアント データを使用しなくてはなりません。また、エンド ユーザはアプリケーションの DCL ファイルでユーザ定義属性の値を調べることはできますが、クライアント データを見ることはできません。

AutoCAD の[作図補助設定]ダイアログ ボックスでは、各タイトルで一意の文字列値をもつ独自の属性 errmsg を定義されています。共有のエラー ハンドラは、警告を表示するときに errmsg の値を使用します。たとえば、タイルは errmsg に次の値を割り当てることができます。

errmsg = "Grid Y Spacing";

使用できない値(負の値など)をユーザが入力した場合、次のエラー メッセージが表示されます。

グリッド Y 間隔が無効です.

「が無効です」という語句と最後のピリオド(.)は、エラー ハンドラによって与えられます。

ユーザ定義の属性は、タイルの値の範囲やタイルがアクティブにするサブダイアログ ボックスの名前の値の範囲に使用することもできます。