度をラジアンに変換する

これから、同じコードを何度も入力しなくてよいように、1 つの関数を作成します。それは、次のようなものです。

(defun Degrees->Radians (numberOfDegrees) 
(* pi (/ numberOfDegrees 180.0)))

この関数の名前は、Degrees->Radians です。関数名は、関数の用途を表しています。

なぜ、角度の単位を変換する関数が必要なのでしょう。内部的に、AutoCAD® は角度の値の処理および保持にラジアン単位を使用します。しかし、ほとんどの人は、度単位で角度を考えます。ツールキット内のこの関数は、度単位で角度を考えても、それらの数値を AutoLISP® でラジアン単位に変換することを可能にします。

ユーティリティ関数をテストするには

  1. Visual LISP のコンソール プロンプトに次のように入力します。
    (defun Degrees->Radians (numberOfDegrees) 
    (* pi (/ numberOfDegrees 180.0)))
  2. Visual LISP のコンソール プロンプトに次のように入力します。
    (degrees->radians 180)

    関数は、3.14159 という数値を返します。この関数の働きによって、180 度は 3.14159 ラジアンに変換されます。

この関数をプログラム内で使用するには、コンソール ウィンドウから関数定義をgpmain.lsp ファイルにコピーするだけです。既存の関数の内部に貼り付けない限り、ファイルのどこに貼り付けてもかまいません

作業をクリーンアップするには、貼り付けたばかりのテキストを選択し、[選択したテキストを整形]ボタンをクリックします。コードが正しく字下げされ、整形されます。

次に、関数の説明をコメントとして記入します。関数を完全に説明すると、コードは次のようになります。

;;;--------------------------------------------------------------;
;;;     Function: Degrees->Radians                               ;
;;;--------------------------------------------------------------;
;;; Description: This function converts a number representing an ;
;;;              angular measurement in degrees, into its radian ;
;;;              equivalent. There is no error checking on the   ;
;;;              numberOfDegrees parameter -- it is always       ;
;;;              expected to be a valid number.                  ;
;;;--------------------------------------------------------------;
(defun Degrees->Radians (numberOfDegrees)
  (* pi (/ numberOfDegrees 180.0))
)