AutoLISP には、整数や実数を処理するための関数があります。
数値処理関数は、基本的な計算や複雑な計算を実行する以外にも、普通に AutoCAD を使用しているときでも役に立ちます。直径 0.5 インチでネジ長 2.5 インチのボルトを使用する鉄鋼の接続図面を描くとき、そのボルトが 1 インチあたり 13 のネジ山を持つ場合、ボルトのネジ山の合計数は 2.5 に 13 を掛けることで計算できました。AutoLISP では、これは乗算( * )関数を使用して行います。関数名が、関数に渡す引数の前に来ることを忘れないでください。
(* 2.5 13) 32.5
実数のnumber 引数を使用する算術関数は(整数のnum や角度のangle とは異なり)、引数として整数や実数を渡した場合と結果が異なることがあります。すべての引数が整数の場合、返される値は整数です。しかし、引数に 1 つでも実数が含まれている場合、返される値は実数になります。
(/ 12 5) 2 (/ 12.0 5) 2.4