entdel (AutoLISP)

オブジェクト(図形)を削除、または削除したオブジェクトを復元します。

サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS

構文と要素

(entdel ename)
ename

タイプ: ads_name

削除または復元する図形の名前。

戻り値

タイプ: ads_name

図形名。

注意

ename によって指定された図形が現在図面内に存在する場合、その図形が削除されます。図形が同じ編集セッションで以前に削除されている場合、その図形が図面に復元されます。削除された図形は、その図面を終了するときに図面から完全に取り除かれます。entdel 関数は、グラフィカル図形と非グラフィカル図形のどちらも削除できます。

entdel 関数は、主図形のみに作用します。属性やポリラインの頂点は、その親図形と別に削除することはできません。従属図形を修正するには、AutoCAD の ATTEDIT[属性編集]コマンドまたは PEDIT[ポリライン編集]コマンドを実行する command 関数を使用することができます。

ブロック定義内の図形は、削除できません。しかし、削除したい図形を除外し、entmake 関数を使用してブロックを再定義することは可能です。

図面内の最初の図形の名前を取得し、それを変数 e1 に割り当てます。

(setq e1 (entnext))
<Entity name: 2c90520>

e1 の図形を削除します。

(entdel e1)
<Entity name: 2c90520>

e1 の図形を復元します。

(entdel e1) <Entity name: 2c90520>