配置とは、カスタム プログラムをユーザが使用できるようにする処理です。
LSP ファイルに格納されたカスタム AutoLISP プログラムは、いくつかの方法のいずれかを使用して配置することができます。選択する配置方法は、プログラムが使用される頻度、またはプログラムにアクセスする必要があるユーザの人数に基づきます。カスタム プログラムを頻繁に使用する必要がない場合は、コマンド プロンプトに対して AutoLISP の load 関数を使用するか、APPLOAD[アプリケーション ロード]コマンドを開始してロードする LSP ファイルを選択することにより、ファイルを手動でロードすることができます。
LSP ファイルを手動でロードするほかに、AutoCAD 図面環境に LSP ファイルを自動的にロードする方法がいくつかあります。次に、LSP ファイルを自動的にロードするいくつかの方法の概要を示します。
- APPLOAD[アプリケーション ロード]コマンドの[スタートアップ登録] - [アプリケーションのロード/ロード解除]ダイアログ ボックスの[スタートアップ登録]領域を使用して、AutoCAD 図面環境で作成または開かれたそれぞれの図面で LSP ファイルをロードすることができます。
- ロードされている CUIx ファイルの LISP ノード - LSP ファイルを、ロードされている CUIx ファイルの LISP ノードに追加することができます。ノードの下にリストされているすべての LSP ファイルは、CUIx ファイルが AutoCAD 図面環境にロードされている間に作成または開かれた各図面にロードされます。
- LSP ファイル名 - 特定の名前の LSP ファイルは、起動時または図面を作成または開いたときに、自動的に AutoCAD 図面環境にロードされます。これらのファイルのロードは、システム変数 SECURELOAD の現在の値によって決定されます。
- プラグイン バンドル - フォルダおよびマニフェスト XML ファイルの使用を決定する構造化パッケージで、カスタム プログラムを定義するファイルが含まれています。既定では、プラグイン バンドルは、AutoCAD プログラムの起動時に AutoCAD 図面環境で作成または開かれた各図面にロードされます。プラグイン バンドルの既定のロード動作は、システム変数 APPAUTOLOAD を使用して変更することができます。
プラグイン バンドルを計画して作成するには少し時間がかかりますが、それによってカスタム プログラムの配置およびロードを簡略化することができます。カスタム プログラムのロードにプラグイン バンドルを使用しない場合、カスタム プログラムの場所を AutoCAD 図面環境の[サポート ファイルの検索パス]および[信頼できる場所]の設定に追加する必要があります。