distof (AutoLISP)

実数(浮動小数点)を表す文字列を、実数値に変換します。

サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS

構文と要素

(distof str [mode])
str

タイプ: 文字列

変換する文字列。この引数は、mode で指定された単位に従って、distof 関数が正しく解析できる文字列でなければなりません。rtos 関数が返す値と同じ形式か AutoCAD がキーボード入力で認めている形式のどちらでもかまいません。

mode

タイプ: 整数型

現在の文字列の形式の単位。mode 引数は AutoCAD のシステム変数 LUNITS で可能な値に対応します。mode 引数には、次の数値の 1 つを指定します。

1: 指数表記

2: 十進表記

3: 工業図面表記(フィートと小数インチ)

4: 建築図面表記(フィートと分数インチ)

5: 分数表記

戻り値

タイプ: 実数

成功した場合は実数、それ以外の場合は nil

注: distof 関数は、モード 3 と モード 4 を同じものとして扱います。つまり、mode 引数が 3(工業図面表記)または 4(建築図面表記)の単位に指定され、string 引数がこれらの形式のどちらかに従っている場合、distof 関数は正しい実数値を返します。

注意

distof 関数と rtos 関数は正反対の働きをします。rtos 関数で作成した文字列を distof 関数に渡すと、distof 関数は有効な値を返し、その逆も同じです(ただし、mode の値が同じであることが前提です)。

なし