Visual LISP には、[アプリケーション作成]ウィザードが用意されており、スタンドアロン アプリケーションの作成を支援します。
[アプリケーション作成]ウィザードを実行するには
- ウィザードを起動するには、Visual LISP のメニューから[ファイル] [アプリケーションを作成] [アプリケーション新規作成ウィザード]をクリックします。
- [エキスパート]モードを選択し、[次へ]をクリックします。
ウィザードは、[アプリケーションを作成]で作成されるファイルを格納するフォルダと、作成するアプリケーション名を指定するように求めてきます。[アプリケーションを作成]は、2 つのファイルを生成します。1 つは実行プログラムを格納する .vlx ファイルで、もう 1 つは[アプリケーションを作成]で指定したオプションを格納する .prv ファイルです。. prv ファイルは、一般に 「メイク ファイル」と呼ばれています。必要な場合は、メイク ファイルを使用して、アプリケーションを再作成できます。
- アプリケーションの位置として、フォルダ Tutorial¥VisualLISP¥MyPath を指定し、アプリケーション名として gardenpath と指定します。アプリケーション名は、出力ファイル名に使用されます(この場合は、gardenpath.vlx および gardenpath.prv)。
[次へ]をクリックします。
- このチュートリアルでは、アプリケーション オプションについては説明しません。既定を受け入れ、[次へ]をクリックします。
- このステップでは、ウィザードは、アプリケーションを構成するすべての AutoLISP ソース コード ファイルを指定するように求めてきます。LISP ソース ファイルを個々に選択することもできますが、もっと簡単な方法があります。プルダウン ファイル タイプ選択ボックスから[Visual LISP プロジェクト ファイル]を選択し、[追加]ボタンをクリックします。Gpath プロジェクト ファイルを選択し、[開く]をクリックします。
注: チュートリアルの行い方によっては、複数の Gpath プロジェクト ファイルが表示されることがあります。最新のファイルを選択してください。完成したソース コードを Lesson 7 からコピーした場合、選択するプロジェクト名は、Gpath7.prj になります。
プロジェクト ファイルを選択した後、[次へ]をクリックします。
コンパイルされた VLX アプリケーションの長所の 1 つは、ダイアログ コントロール ファイル(.dcl)を、完成したアプリケーション内にコンパイルできることです。これにより、エンド ユーザが個々の多数のソース ファイルを扱わなくて済むようになるうえ、DCL ファイルをロードするときの検索パスの問題もなくなります。
- プルダウン ファイル タイプ選択ボックスから[DCL ファイル]を選択し、[追加]ボタンをクリックします。gpdialog.dcl ファイルを選択した後、[開く]をクリックします。
[次へ]をクリックして、アプリケーションの作成を続けます。
- このチュートリアルでは、コンパイル オプションについては説明しません。既定を受け入れ、[次へ]をクリックします。
- 最後のステップでは、選択内容を確認します。ここで、選択を終えることができます。作成処理が開始され、[作成出力]ウィンドウに結果が表示されます。単一の VLX アプリケーションにリンクできる形式に、個々のソース コード ファイルがコンパイルされるので、いくつかの中間ファイルが作成されます。
すべてが終了すると、gardenpath.vlx という名前の実行ファイルが得られます。それを次のようにテストします。
- AutoCAD の[管理]タブ [アプリケーション]パネル [アプリケーション ロード]をクリックします。
- 作成した gardenpath.vlx アプリケーション(フォルダ Tutorial¥VisualLISP¥MyPath 内)をロードします。
- コマンド プロンプトに対して gpath と入力して[Enter]を押すと、VLX ファイルのコマンドが実行されます。