vl-string-subst (AutoLISP)

文字列内の特定の文字列を他の文字列で置換します。

サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS

構文と要素

(vl-string-subst new-str pattern str [start-pos])
new-str

タイプ: 文字列

pattern の置換後の文字列値。

pattern

タイプ: 文字列

置換するパターンを含む文字列値。

str

タイプ: 文字列

pattern を検索する文字列値。

start-pos

タイプ: 整数型

検索開始位置を示す数値。省略した場合は 0(ゼロ)。

戻り値

タイプ: 文字列

置換後の str の値。

注意

検索は大文字と小文字が区別され、最初に見つかった文字列のみが置換されることに注意してください。

文字列 "Ben" を "Obi-wan" に置換します。

(vl-string-subst "Obi-wan" "Ben" "Ben Kenobi")
"Obi-wan Kenobi"

"Ben" を "Obi-wan" に置換します。

(vl-string-subst "Obi-wan" "Ben" "ben Kenobi")
"ben Kenobi"

vl-string-subst 関数は "Ben" に一致する文字列を発見できないので、置換は行われません。文字列内の "ben" を検索するには、小文字の "b" で始まっていなければなりません。

"Ben" を "Obi-wan" に置換します。

(vl-string-subst "Obi-wan" "Ben" "Ben Kenobi Ben")
"Obi-wan Kenobi Ben"

文字列内には、検索される文字列 "Ben" が 2 つ存在しますが、vl-string-subst 関数は最初に現れた文字列のみを置換します。

"Ben" を "Obi-wan" に置換します。今度は、文字列内の 4 番目の文字から検索を開始します。

(vl-string-subst "Obi-wan" "Ben" "Ben \"Ben\" Kenobi" 3)
"Ben \"Obi-wan\" Kenobi"

文字列内には、検索される文字列 "Ben" が 2 つ存在しますが、vl-string-subst 関数は 4 番目の文字から検索を開始するように指示されたので、後の "Ben" を発見し、それを置換します。最初の "Ben" は置換されません。