概要 - パスワードと暗号化

パスワードに基づいて暗号化することにより、共同プロジェクトで作業する場合に、図面データの安全性を確保できます。図面にパスワードを保持すると、特に、その図面を他の人に送信した場合、許可を受けていない人は図面を表示することはできません。

重要: 図面にパスワードを追加する機能は、現代のセキュリティ標準を満たしていないため、次のバージョンから削除されます。引き続き、パスワードで保護されたファイルを開くことはできます。

図面にパスワードを追加するときに、図面のプロパティ(タイトル、作成者、表題、キーワードなど)を暗号化するかどうかを選択したり、暗号化の種類とキーの長さを指定することができます。図面のプロパティを暗号化する場合、図面のプロパティおよびサムネイル プレビューを表示するにはパスワードが必要になります。

図面の暗号化パスワードは、たとえば ETRANSMIT[e-トランスミット]コマンドで使用する図面の他の種類のパスワードとは異なり、暗号化レベルを指定できます。

注:
  • パスワードを忘れると、図面ファイルを開くことができなくなります。図面にパスワードを追加する前に、パスワードで保護されていないバックアップを作成しておいてください。
  • AutoCAD LT® では、既存のパスワードを保持することのみ可能です。パスワードを追加または削除するには AutoCAD が必要であり、パスワードは AutoCAD 2004 ® 以降の図面ファイル(DWG、DWS、DWT ファイル)でのみ機能します。
  • デジタル署名とパスワードを使用して図面セットを保護する場合は、最初に各図面にパスワードを追加し、複数のファイルにまとめて署名します。署名付きの図面にパスワードを追加したり他の変更を加えると、署名が無効になります。