FREESPOT[フリー スポット ライト] (コマンド)

スポットライト作成と類似していますが、指定された目標なしでフリー スポットライトを作成します。

次のプロンプトが表示されます。

注: このコマンドのオプションは、システム変数 LIGHTINGUNITS の設定によって多少変わります。

ソースの位置

座標値を入力するかポインティング デバイスを使用して、ソースの位置を指定します。

[名前(N)]

光源の名前を指定します。名前には、大文字、小文字、数字、スペース、ハイフン( - )、アンダースコア(_)が使用できます。長さは、最大で 256 文字です。

[強度(I)]、[強度係数(I)]

光源の強度(明るさ)を設定します。範囲は、0.00 からシステムでサポートされている最大値までです。

[ホットスポット(H)]

光の一番明るい円錐部分に相当する角度を指定します。これは、照明デザイナーの間では、ビーム角度として知られています。この値は、0 から 160 度の範囲にするか、システム変数 AUNITS に基づく同等の値にすることができます。

[フォールオフ(F)]

光の円錐部分の広がりを決める角度を指定します。これは、画角とも呼ばれます。0 から 160 度の範囲の値をとります。既定値は 50 度、またはシステム変数 AUNITS に基づく同等の値です。フォールオフ角度は、ホットスポット角度以上である必要があります。

[状態(S)]

光源をオンおよびオフにします。図面で照明が有効にされていない場合、この設定の効果はありません。

[フォトメトリック(P)]

フォトメトリックは、システム変数 LIGHTINGUNITS が 1 または 2 に設定されている場合に有効になります。フォトメトリックとは、表示されている光源の光度(光の強度)の計測値です。

フォトメトリックでは、光度は光源から特定の方向に放射された「人間が感じる明るさ」の計測値です。光束とは、単位立体角あたりの人間が感じる明るさです。光源の全光束は、すべての方向に放射された人間が感じる明るさです。輝度とは、サーフェスへの単位面積あたりの全光束照射量です。

[強度(I)]

強度の値をカンデラ単位で入力するか、人間が感じる明るさを光束値で入力するか、サーフェスに入射する全光束の照度の値を入力します。

  • カンデラ(記号: cd)は、光度(特定の方向における光源から照射される人間が感じる明るさ)の SI(国際単位系)単位です。Cd/Sr
  • ルクス(記号: lx)は、照度の SI 単位です。Lm/m^2
  • フートカンデラ(記号: fc)は、光度の米国単位です。Lm/ft^2

人間が感じる明るさを光束値で指定するには、f と入力します。

i と入力すると、光度に基づいて強度を指定することができます。

照度は、ルクスまたはフートカンデラ単位で指定することができます。距離を指定して照度を計算するには、 と入力します。

[色(C)]

色の名前に基づいて光源の色を指定するか、ケルビン温度を指定します。? と入力すると、色の名前が一覧表示されます。

ワイルドカード文字を含めた文字列を入力すると、一部の色の名前がリストされます。またアスタリスク(*)を使用すると、可能性のあるすべての選択肢が表示されます。

k と入力すると、ケルビン温度に基づいて光の色を指定することができます。

[影(W)]

光源の影を作ります。

[オフ(O)]

光源の表示および影の計算をオフにします。影をオフにすると、パフォーマンスが改善します。

[シャープ(S)]

シャープなエッジを使用して影を表示します。パフォーマンスを向上させるには、このオプションを使用します。

[ソフト マップ(F)]

ソフトなエッジを使用してリアルな影を表示します。

マップ サイズ

シャドウ マップの計算に使用するメモリ量を指定します。

柔らかさ

シャドウ マップの計算に使用する柔らかさを指定します。

[ソフトサンプリング(A)]

延長された光源に基づいて、より柔らかな影(半影)を使用したリアルな影を表示します。

影の形状を指定し、次に形状の寸法(たとえば、球の半径や四角形の長さと幅)を指定するには、sと入力します。

サンプルのサイズを指定するには、a と入力します。

影の形状の可視性を指定するには、v と入力します。

[減衰(A)]

[減衰の種類(T)]

距離に対応して、光がどのように減衰するかをコントロールします。スポットライトからオブジェクトが遠く離れるほど、オブジェクトは暗く見えます。減衰は、「減衰領域」とも呼ばれます。

  • [なし(N)]: 減衰を設定しません。光源から遠く離れたオブジェクトも、近いオブジェクトも同じ明るさになります。
  • [反比例方式(I)]: 光源からの距離の逆数になるように減衰を設定します。たとえば、スポットライトから 2 の距離が 2 単位の場合は、光の強度はスポットライトの 1/2 となります。距離が 4 単位の場合は、光の強度は 1/4 になります。反比例方式の既定値は、最大の強度の半分です。
  • [逆二乗方式(S)]: 光源からの距離の 2 乗の逆数になるように減衰を設定します。たとえば、スポットライトからの距離が 2 単位の場合は、光の強度はスポットライトの 1/4 となります。距離が 4 単位の場合は、光の強度はスポットライトの 1/16 になります。
[範囲を使用(U)]

範囲を使用するかどうかを指定します。

[減衰の開始範囲(L)]

光が放射を開始する位置を、光源の中心からのオフセットで指定します。既定は 0(ゼロ)です。

[減衰の終了範囲(E)]

光が放射を終了する位置を、光源の中心からのオフセットで指定します。この点を超えると光は当たりません。終了制限の値を設定するとパフォーマンスが改善します。この場所では照明の効果は最低限となるために、計算は処理時間の無駄となるからです。

注: システム変数 LIGHTINGUNITS が 1 または 2 に設定されていると、[減衰]オプションは光源の作成に影響しなくなります。これは、スクリプト化との互換性のためにのみ残されています。

[色(C)]、[フィルタ色(C)]

光源の色をコントロールします。

[TrueColor(T)]

True Color を指定します。R,G,B (赤、緑、青)の形式で入力します。

[インデックス カラー(I)]

ACI (AutoCAD カラー インデックス)の色を指定します。

[HSL(H)]

HSL(色合い、鮮やかさ、明るさ)の色を指定します。

[カラー ブック(B)]

カラー ブックの色を指定します。