オブジェクトを割り当てて名前を付けるか、またはブロックとして使用する図面を作成することによって、ブロックを作成することができます。
ブロックは、基本的には、ブロック名、ブロックのジオメトリ、そのブロックを挿入するときにブロックを整列するために使用される基準点の位置、関連付けられた属性データが含まれているブロック定義です。図面のジオメトリからブロックを定義するには、[ブロック定義]ダイアログ ボックスまたはブロック エディタを使用します。ブロック定義を作成したら、同じ図面または別の図面で参照することができます。
次の図のブロック定義は、名前、4 本の線、2 本の斜線の交点にある基点から構成されています。この例(および 2 番目の例)では、ブロックを保存するときに、ジオメトリが図面領域から削除されます。
次の図は、図面内でブロック定義を作成する一般的な順序を示しています。
他の図面にブロックとして挿入するための図面ファイルを作成できます。個々の図面ファイルは、ブロック定義のソースとして簡単に作成し、管理できます。シンボルの集まりを、個別の図面ファイルとして保存し、フォルダごとにグループ化できます。
ブロックとして使用する図面ファイルを作成するには、次のような方法があります。
このいずれかの方法を使用して、他の図面ファイルにブロックとして挿入可能な通常の図面ファイルを作成します。シンボルの複数のバージョンを別々の図面ファイルに保存する必要がある場合や、現在の図面を終了せずに図面ファイルを作成する必要がある場合は、WBLOCK コマンドを使用します。
参照するブロックが(名前付きのオブジェクトのセットではなく)個別の図面に基づいている場合は、次の点に注意してください。既定では、ブロックとして挿入する図面ファイルの基点として、WCS(ワールド座標系)の原点(0,0,0)が使用されます。BASE[基点設定]コマンドを使用して、基点をリセットして、異なる挿入の基点を指定することができます。
ブロックとして挿入した後に元の図面が更新された場合、変更内容は挿入先の図面に反映されません。
ペーパー空間のオブジェクトを別の図面に転送するには、そのオブジェクトをブロックとして保存するか、別の図面ファイルに保存してから、ブロックまたは図面ファイルを他の図面に挿入します。
他のブロックを含むブロック参照を「ネストされたブロック」といいます。ブロックの中にブロックを作成することにより、複雑なブロック定義の構成を単純化できます。
ネストされたブロックに対する唯一の制約は、それ自体を参照しているブロックを挿入できないことです。