シンボル ビルダにはいくつかのファミリー属性テンプレートが用意されています。各テンプレートには、特定のタイプのシンボルに必須およびオプションの属性が含まれます。シンボル ビルダの[シンボル/オブジェクトを選択]ダイアログ ボックスで選択したオプションに基づいて、属性テンプレートが使われます。テンプレートの属性は、[シンボル ビルダ属性エディタ]に表示され、シンボルに簡単に挿入できます。
AutoCAD Electrical には、すべてのタイプのシンボル用に属性テンプレートが用意されているわけではありません。多数の新しいシンボルを作成する予定がある場合は、独自のテンプレートを作成することを考慮してください。シンボル ビルダ属性テンプレートを作成する基本手順は 3 つあります。
属性テンプレートは、AT_{シンボル}_{タイプ}の命名規則に従います。{シンボル} および {タイプ} 値は、[シンボル/オブジェクトを選択]ダイアログ ボックスのリストに表示されます。これらのリストからの選択によって、シンボル ビルダに適切な属性テンプレートを指示します。
{シンボル}値は、[シンボル/オブジェクトを選択]ダイアログ ボックスの[シンボル]リストに表示されます。「水平の親」を表す「HP」など、特定のコードがシンボル ビルダによって認識されます。既存の認識済みのコードを使用するか、「AT_Horizontal Parent_{タイプ}.dwg」などの完全な文字を使用します。
{タイプ}値は、[シンボル/オブジェクトを選択]ダイアログ ボックスの[タイプ]リストに表示されます。カタログ データベース default_cat.mdb の _FAMILY_DESCRIPTION テーブルの{タイプ}の短縮形をマッピングすることもできます。
属性テンプレートには、インデックス付けされた属性定義を含めることができます。たとえば、AutoCAD Electrical は、12 個までの定格属性を使用できます。属性テンプレートに属性「RATING(x)」が含まれる場合、この属性にシンボル ビルダでインデックス付けすることができます。
特定のオプションの Xdata は[シンボル ビルダ属性エディタ]の属性表示を指示します。Xdata エディタを使用して、属性定義の Xdata を追加または変更できます。
VIA_WD_GROUP |
指定できる値は「必須」または「オプション」です。Xdata が存在しない場合、既定の値は「必須」です。 |
VIA_WD_TOOLTIP |
この値は、[シンボル ビルダ属性エディタ]内の属性の説明を定義します。 |
VIA_WD_MULTIATT |
この値は、まとめて挿入する属性のグループを定義します。この値は、この Xdata で属性と一緒に挿入するすべての属性を表示します。この属性のリストは、[シンボル ビルダ属性エディタ]には表示されません。たとえば、DESC1 の挿入時に、DESC2 および DESC3 を挿入する場合、DESC1 属性定義に「DESC2,DESC3」の値でこの Xdata を追加します。 注:
MFG、CAT、および ASSYCODE は既定のグループです。それらを個別に挿入するには、この Xdata を空の値で MFG 属性に追加します。 |
VIA_WD_INDXMAX |
この値は、RATING などの属性をインデックス付けする最大回数を指定します。Xdata が存在しない場合、既定の値は「12」です。 |
VIA_WD_SEQ |
この値は表示順序を指定します。 |
カタログ データベース default_cat.mdb の「_FAMILY_DESCRIPTION」テーブルを編集して、説明にシンボル名のタイプ値をマッピングします。この説明は、[シンボル/オブジェクトを選択]ダイアログ ボックスの[タイプ]リストで使用されます。たとえば、属性テンプレート名が「AT_HP_PS.DWG」だが、ダイアログ ボックスのリストに「Power Supply」と表示させたい場合、[ファミリ]列に「PS」エントリを追加し、[説明]に「Power Supply」を追加します。