回路ビルダ: モーター シンボルの数値タグを他のコンポーネント タグの形式に設定する

モーター シンボルのタグの数値の割り当てを回路の他のコンポーネントに含めることができます。これには、モーター シンボル挿入と他のコンポーネントの挿入の調整が必要です。モーター シンボルは他のコンポーネントよりも前に挿入する必要があります。挿入の順序は、回路テンプレート図面内のマーカー ブロックの ORDER 属性によって制御されます。モーター シンボルのマーカー ブロックの ORDER 属性値は、回路テンプレート図面の他のコンポーネントのマーカー ブロックの ORDER 値よりも小さい数である必要があります。他のコンポーネントが挿入されるときに、モーター タグの値をその後のコンポーネントのタグに取り込むことができます。

  1. 回路ビルダ スプレッドシート ace_circuit_builder.xls を開きます。
  2. 回路の CATEGORY と TYPE を見つけます。たとえば、CATEGORY: 3ph Motor Circuit とTYPE: Horizontal - FVNR - non reversing などです。
  3. SHEET_NAME 値と同じ名前を持つ回路コード シートを開きます。たとえば、SHEET_NAME: 3ph_H などです。
  4. モーター シンボルを見つけます。たとえば、CODE: MTR03、COMMENTS: Motor symbol、UI_PROMPT_LIST: 3ph motor などです。

    グループ内に複数の選択を含めることができます。たとえば、遮断器のタイプの選択と補助接点を含む選択があるとします。各選択には、[UI_VAL]フィールドの数値が割り当てられます。値はまとめて追加され、この選択の組み合わせに適切なアクションが指定されます。合計は[UI_SEL]フィールドの値に一致します。この照合が行われると、COMMAND_LIST 値、ANNOTATE_LIST 値などが、選択の挿入と注釈に使用されます。

  5. このコンポーネントの[ANNOTATE_LIST]列の API 呼び出しを編集します。たとえば、2 つの API 呼び出しを結合した次のようになります。

    (c:ace_cb_anno #data 0)(c:ace_cb_save "@MOTOR_NUM@" "TAG1*" nil 1)

    2 つ目の呼び出しの c:ace_cb_save はモーターの TAG1 属性値を「@MOTOR_NUM@」のインデックス タグでメモリに保存します。後でコンポーネントのマーカー ブロックが処理されるときにこの値を参照できます。

    注: c:ace_cb_save の詳細については、API マニュアルを参照してください。
  6. タグがモーター タグに従うようにするコンポーネントを見つけます。たとえば、CODE:CAP01、COMMENTS:Power factor correction capacitor などです。
  7. このコンポーネントの[COMMAND_LIST]列の API 呼び出しを編集します。たとえば、次のように設定します。

    (c:ace_cb_insym #xyz nil "VCA113_1-" #scl 8 "%N=@MOTOR_NUM@")

    この API 呼び出しの最後の引数「%N=@MOTOR_NUM@」によって、回路ビルダはモーターの TAG1 の値を使用して、このコンポーネントのタグの数字の部分を「@MOTOR_NUM@」に保存します。たとえば、コンポーネント タグの形式が「%S-%F-%N」と定義されている場合、モーター タグの数字の部分は、生成されたコンポーネント タグの「%N」の部分に使用されます。

    また、固定された _TAGFMT オプションを使用してこれを定義することもできます。このアプローチを使用して、図面に定義されているコンポーネント タグの形式をオーバーライドします。次に例を示します。

    • 「_TAGFMT=%F@MOTOR_NUM@」: コンポーネント ファミリ コード文字列 %F と共に使用されます。
    • 「_TAGFMT=%S-@MOTOR_NUM@%F」: 図面の SHEET_NAME の値 %S と共に使用されます。
    • 「_TAGFMT=CA@MOTOR_NUM@」: 定義されたテキストの接頭辞と共に使用されます。
  8. モーター タグの値とは異なるタグの値を基準にする各コンポーネントでこれを繰り返します。
  9. スプレッドシートを保存します。
注: この処理は、「線番にモーター シンボルの数値タグの形式を設定するには」で説明したように、各コンポーネントのマーカー ブロックの MISC1 属性を定義して行うこともできます。