AutoCAD .NET API の公開されているアセンブリまたはライブラリを使用すると、アプリケーションと図面ファイルをプログラムで操作できます。公開されているこれらのオブジェクトには、さまざまなプログラミング言語や環境からアクセスできます。
次のように、AutoCAD 用 .NET API を実装する利点はいくつかあります。
- より多くのプログラミング環境でプログラムを使用して図面にアクセスできます。.NET API ができる前は、ActiveX® オートメーションや、COM、AutoLISP®、および C++ と ObjectARX を併用する開発方法しかありませんでした。
- 他の Windows® ベースのアプリケーション(Microsoft Excel、Word など)との統合は、アプリケーションのネイティブ .NET API または公開されている ActiveX/COM ライブラリを使用することで飛躍的に容易になっています。
- .NET Framework は、32 ビットおよび 64 ビットの両オペレーティング システム用に設計されています。
- C++ などの従来のプログラミング言語よりも短期間の学習で高度なプログラミング インタフェースにアクセスできます。
オブジェクトは、AutoCAD .NET API の主要な構成要素です。公開されている各オブジェクトはプログラムの 1 つの要素または図面を表し、個々のアセンブリおよび名前空間にグループ化されます。AutoCAD .NET API にはさまざまなタイプのオブジェクトがあります。例:
- 線分、円弧、文字、および寸法などのグラフィカル オブジェクト
- 文字や寸法スタイルなどのスタイル設定
- 画層、グループ、ブロックなどの組織構造
- ビューやビューポートなどの図面表示
- 図面とアプリケーション