Document オブジェクトの子オブジェクトである Editor オブジェクトは、ユーザ入力のためのメソッドを定義します。ユーザ入力メソッドを使用して AutoCAD コマンド ラインまたはダイナミック入力ツールチップにプロンプトを表示して、さまざまな種類の入力を要求します。この種のユーザ入力は、スクリーン座標、図形の選択、および短い文字列や数の値を対話形式で入力する場合に適しています。アプリケーションで数多くのオプションや値を入力する必要がある場合は、個別にプロンプトから入力するよりも、Windows フォームを使用する方がよいでしょう。
各ユーザ入力メソッドは、コマンド ラインにオプションのプロンプトを表示し、要求された入力の形式に応じた値を返します。たとえば、GetString は PromptResult を返します。この戻り値によって、GetString メソッドのステータスを判断し、ユーザが入力した文字列を取得できます。各ユーザ入力メソッドには、固有の戻り値があります。
入力メソッドは表示するプロンプト メッセージに文字列を使用できます。また、ユーザからの入力をコントロールする特定のオブジェクトを使用できます。このようなオブジェクト タイプを使用すると、NULL 入力([Enter]を押した場合)、基点、ゼロまたは負の数の入力、および任意の文字の入力などをコントロールすることができます。
プロンプトを独立した 1 行として強制的に表示するには、VB.NET を使用する場合はキャリッジ リターンとラインフィードの定数(vbCrLf)またはラインフィードの定数(vbLf)をプロンプト文字列の先頭に付け、C# の場合は「\n」とプロンプト文字列を入力します。