アプリケーションで発生するエラーには、コンパイル時エラー、実行時エラー、および論理エラーという 3 つのタイプがあります。
- コンパイル時エラーは、アプリケーション作成段階で起こります。コンパイル時エラーは主に、構文の誤りおよび変数のスコープとデータ タイプの問題です。C# および VB.NET では、これらのタイプのエラーは開発環境で見つかります。不正なコード行を入力すると、行に下線が付き、カーソルを下線付きの文字の上に置くと、コード行の問題がツールチップに表示されます。コンパイル時エラーは、アプリケーションの .NET アセンブリをビルドする前に修正する必要があります。
- 実行時エラーの発見および修正は、コンパイル時エラーよりもやや困難になります。実行時エラーはコードの実行中に発生し、多くの場合はユーザまたはファイルによって提供される、必要な情報に関係します。たとえば、アプリケーションがユーザに図面名の入力を要求して、ユーザが存在しない図面名を入力した場合に実行時エラーが発生します。実行時エラーを効率的に処理するには、どのような問題が発生するかを予想し、それをトラップし、次にそれらの状況を処理するコードを記述する必要があります。
- 論理エラーの発見および修正は最も難しいものです。論理エラーの症状としては、コンパイル時エラーや実行時エラーはないが、プログラムの結果が正しくないという状態が含まれます。これはプログラマが不具合またはバグと呼ぶものです。不具合の究明は非常に簡単な場合も困難な場合もあります。
エラーの発見および修正についての情報が、開発環境のドキュメントに記載されています。AutoCAD 固有のエラーは実行時エラーのカテゴリに分類されるので、これらのタイプのエラーについてはこのドキュメントで説明します。