エラーを処理する(.NET)

ほとんどの開発環境では、既定のエラー処理を提供しています。C# および VB.NET の既定のエラー対応は、エラー メッセージの表示とアプリケーションの中止です。この動作は、開発時には適切ですが、ユーザにとっては生産的ではありません。

実行中に発生したエラーは処理する必要があり、できる限り、ユーザがエラーに遭遇する状態のままにするべきではありません。アプリケーションを設計する場合は、考えられるすべてのエラーを検出し、エラーに対応する方法を決定する必要があります。状況によって、エラーを無視しても安全な場合もあれば、アプリケーションを続行するために特定の対応によるエラー処理が必要になる場合もあります。

エラーを検出する場合、既定のエラー メッセージは表示されず、アプリケーションは自動的に終了しません。既定のエラー メッセージが表示されないので、カスタム エラー メッセージを表示したり、アプリケーションでエラーを処理できます。

一般的に、エラー処理は、ユーザ入力が必要な場合、ファイル入出力操作中、およびデータベースまたはオブジェクトにアクセスしている場合に必要になります。ファイルやオブジェクトを使用できることが確実な場合でも、想定外の状況によってエラーが発生する可能性もあります。

注: このドキュメントで提供されるサンプル コードのほとんどはエラー処理を行わないか、エラー処理の範囲が制限されています。このため、サンプル コードは単純かつ要点がわかりやすいものになっています。しかし、あらゆるプログラミング言語と同様に、適切なエラー処理は、堅牢なアプリケーションにとって不可欠です。