Maya ソフトウェア(Maya Software) レンダラを使用している場合、セルフ シェーディングやシャドウのあるよりリアルなファーを作成するには、まずファーのライト アトリビュートを追加する必要があります。
mental ray for Maya レンダラを使用している場合は、レイ トレーシングまたは深度マップ シャドウを使用して、セルフ シェーディングやシャドウのあるよりリアルなファーを作成できます。
これで、ライトごとに次のエフェクトを設定することができるようになります。
ファーにシャドウやシェーディングを適用しないと、ファーはあまりリアルに見えません。レンダリング時間は単純なシェーディングと同じぐらいかかりますが、シャドウよりも短くなります。シーンにファーのシャドウやシェーディングを適用しない場合は、次のいずれかを実行してください。
シーンのライトのすべてにファー シャドウやシェーディングを適用する必要はありません。シーンの一部のライトにはファー シャドウやシェーディングを適用し、一部には適用しないということも可能です。
比較的リアルに、なおかつシェーディングなしの場合に比べてあまりレンダリング時間がかからないようにファーをシェーディングするには、ライトのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)のファー シェーディング/シャドーイング(Fur Shading/Shadowing)セクションにあるファー シェーディング タイプ(Fur Shading Type)を自動シェーディング(Auto-Shading)に設定します。オート シェード(Auto-Shading) ライトには次の 2 つの要素があります。
実世界では、ファーの根元はライトがほとんど当たりません。セルフ シェーディングは、ファーの根元を暗くして、毛先にライトを当てることでこの効果をシミュレートします。
オブジェクトのライトから遠い面にあるファーほど、ライトはあまり当たらなくなります。バック シャドウはこの効果をシミュレートします。
ファーとジオメトリにリアルなシャドウを作成するには、ファーのシャドウ マップを作成します。ファーのシャドウ マップは、シャドウ マップ ライトの位置と方向から作成される深度情報を表します。Maya はレンダー時にこの深度情報を使用して、ファー シャドウ(ファーがファー自体に作るシャドウ)とジオメトリ シャドウ(ファーがジオメトリに作るシャドウ)の 2 種類のシャドウを作成します。Maya ソフトウェア(Maya Software) レンダラを使ったシャドウ マップにはスポット ライトのみ使用できます。
ファーをレンダーすると、Maya は各シャドウ マップ ライトに対してシャドウ マップを作成します。複数のシャドウ マップを作成するとよりリアルな結果が得られますが、レンダリング時間が長くなります。一般的に、シャドウ マップが 1 つの場合、シャドウ マップが無い場合に比べてレンダリングには 2 倍の時間がかかり、シャドウ マップが 2 つの場合は 3 倍の時間がかかります。
シャドウ マップ ライト(およびファー シェーディング)なしでレンダーしたファーと、1 つのファー シャドウ ライトでレンダーしたファーを次に示します。
mental ray for Maya レンダラを使用している場合は、深度マップ シャドウ(Depth Map Shadows)またはレイ トレース シャドウ(Ray Traced Shadow)のいずれかを使用してファーのセルフ シェーディングやシャドウィングを設定することができます。深度マップまたはレイ トレース シャドウは、レンダリング エンジンによる計算に基づいて作成され、ファー ライト アトリビュートを使用する場合にお勧めのワークフローです。