入力時にイメージのカラーを管理する

イメージを読み込むときは、カラー変換を適用して接続スペースに変換し、その後選択した作業スペースに変換する必要があります。タイプの異なるイメージには異なる変換が必要です。

一般的には、入力イメージに対して 2 つの変換を適用する必要があります。
  1. ソース スペースから接続スペースにイメージを変換します。いくつかの変換を使用できます。
    • camera/ フォルダの変換を使用して、さまざまなデジタル シネマ カメラのイメージを読み込み、ACES に変換します。
    • film/ フォルダの変換を使用して、ADX のスキャン済みフィルム プレートまたはその他の Cineon スタイル ログ エンコーディングを読み込み、ACES に変換します。
    • display/ フォルダの変換を使用して、HD、SD、DCI フォーマットのビデオ イメージを読み込み、線形化された出力参照 CIE XYZ に変換します。
    • interchange/ フォルダの変換を使用して、その他の一般的なカラー スペースを読み込み、線形化された出力参照 CIE XYZ に変換します。
  2. イメージを読み込んで ACES または CIE XYZ に変換した後に、別の変換を使用してそれらを作業スペースに変換することができます。(ただし、シーンリニアおよび出力参照カラー スペースの間で変換するときにはトーン マップ変換が必要なことに注意してください。)

たとえば、ProPhoto 原色を使用してシーンリニア値を扱うと仮定します。まず入力を ACES に変換し、その後 primaries/ フォルダの ACES_to_CIE-XYZ、CIE-XYZ_to_ProPhoto-RIMM の順に適用します。必要に応じて、3 つすべての変換を順番に適用するカスタム .ctf ファイルを書き出すことができます。

一方、未処理のデジタル シネマ カメラ フッテージを読み込み、ビデオエンコード値を使用して作業を行う場合、camera/ フォルダの適切な変換を使用してイメージを読み込み、RRT+ODT/ フォルダのいずれかの変換を適用することができます。

Digital Cinema Distribution Master (DCDM)値を HD ビデオに変換する必要がある場合、DCDM が DCI キャリブレーション白色点にマスターされているときには、display/DCDM/ フォルダの DCI_to_CIE-XYZ、display/broadcast/ フォルダの CIE-XYZ_to_HD-video の順番に適用することができます。ただし、この結果ニュートラルであると考えられるカラーの RGB 値が等しくならない場合、最初の変換を DCI-D65_to_CIE-XYZ などの異なる白色点に関連する変換に置き換える必要がある場合があります(「白色点の変換」を参照してください)。