ツールクリップ XML ファイルのパーツ

ToolClips.xml ファイルは次の場所に格納されます。
ツールクリップには 2 つのレベルのデータを含めることができます。このトピックでは、ファイルを次の部分に分割します。

主要要素

XML ファイルの本文は、単一の <toolclips> 要素によって定義されています。

次の表では、<toolclips> 要素のアトリビュートについて説明します。
アトリビュート 修正される問題

<ui>

QML 記述の場所を指定します。このファイルには既定のツールクリップ ウィンドウのレイアウトが記述されています。既定では、ToolClipUI.qml ファイルは builtin.toolclips¥ui フォルダにあります。

<simple>

簡易 QML UI 記述の場所を指定します。このファイルにはヘルプ(Help)プリファレンスツール名とショートカットのみを表示(Display tool name and shortcut only)が有効になっているときのツールクリップの表示方法が記述されています。既定では、SimpleTooltip.qml ファイルは builtin.toolclips¥ui フォルダにあります。

<locale>

ToolClips.xml ファイルに含まれているツールクリップの言語ロケールを指定します。既定のアトリビュート値は en_US (英語)です。

ヒント: ツールクリップを日本語や簡体字中国語にローカライズする場合は、ja_JPzh_CN をアトリビュート値として使用することができます。
サンプル コード
xml version="1.0" encoding="utf-8"
<toolclips ui="ui/ToolClipUI.qml" simple="ui/SimpleTooltip.qml" locale="en_US”>
... </toolclips>

レベル 1 ツールクリップ

レベル 1 のウィンドウはすべてのツールクリップに含まれています。

次の表では、レベル 1 ツールクリップのパーツを定義するアトリビュートについて説明しています。
アトリビュート 修正される問題

<toolclip>

すべてのレベル 1 およびレベル 2 ツールクリップ要素を含めます。

<key>

ツールクリップを要求するために使用されるキー名です。「ツールクリップを作成する」を参照してください。
注:

ツールクリップ検索パス内の 2 つの ToolClip.xml ファイルにキー名が存在する場合、Maya は最初に検出されたキー名を使用します。

<help>

(オプション)レベル 2 ツールクリップが存在しない場合にツールクリップ ウィンドウに含まれる、ヘルプ リンクの場所を指定します。(下記のサンプル コードのように)この場所には URL または内部ヘルプ文字列を指定することができます。場所を指定しない場合、ヘルプ リンクは既定のヘルプのホーム ページになります。

<title>

ツールクリップ ウィンドウ内に表示されるツールのタイトルです。

<shortcut>

(オプション)既定のキーボード ショートカットです。Maya ではキーボード ショートカットが自動的に割り当てられますが、このアトリビュートを使用してツールクリップ ウィンドウ内に表示されるキーボード ショートカットをオーバーライドすることができます。

<text>

ツールクリップ ウィンドウ内に表示される概要テキストです。

サンプル コード
<toolclip key="moveTool" help="files/MoveTool.htm" title="Move Tool" shortcut="W">
     <text>Move selected objects or components by dragging the transform manipulator.</text>
...</toolclip>

レベル 2 ツールクリップ

レベル 2 ツールクリップはオプションであり、その他の学習コンテンツが存在する場合に使用します。レベル 2 ツールクリップが存在する場合、詳細(More)ボタンがレベル 1 ツールクリップ ウィンドウに表示されます。
次の表では、レベル 2 ツールクリップのパーツを定義するアトリビュートについて説明しています。
アトリビュート 修正される問題

<expanded>

すべてのレベル 2 ツールクリップ データを含めます。拡張されたセクションがツールクリップに含まれている場合は、詳細(More)ボタンがレベル 1 ツールクリップ ウィンドウに表示されます。

<default-resource>

(オプション)レベル 2 ツールクリップが開かれたときにビューア/プレイヤーにロードすることができる、ツールクリップのリソース リスト内にある特定のビデオまたはイメージ リソースを指定します。<index> アトリビュートは、リソース リストのどの項目がビューアまたはプレイヤーにロードされるかを決定します。たとえば、値を 2 に設定するとリスト内の 2 番目の項目が表示されます。既定では、<index> アトリビュートは 1 に設定されています。

<resourcelist>

レベル 2 ツールクリップ ウィンドウに表示されるリソースのリストを指定します。ビデオ、イメージ、外部リソースへのリンクを含めることができます。

<video>

リソース リストにビデオを追加します。<location> アトリビュートを使用して、ファイルの名前とツールクリップ ウィンドウに表示されるタイトルを指定します。カスタム ツールクリップを作成するときは、すべてのビデオを WebM フォーマットにして、users.toolclips¥Resources または <customdirectory>¥Resources サブフォルダに置く必要があります。

<image>

リソース リストにイメージを追加します。<location> アトリビュートを使用して、ファイルの名前とツールクリップ ウィンドウに表示されるタイトルを指定します。カスタム ツールクリップを作成するときは、すべてのイメージを JPEG または PNG フォーマットにして、users.toolclips¥Resources または <customdirectory>¥Resources サブフォルダに置く必要があります。

<link>

リソース リストに外部リンクを追加します。location アトリビュートを使用して、リンクの場所とツールクリップ ウィンドウに表示されるタイトルを指定します。(下記のサンプル コードのように)この場所には完全修飾 URL または内部ヘルプ文字列を指定することができます。

サンプル コード
   
    <expanded>
       <default-resource index=”1”/>
        <resourcelist>
            <video location="MoveTool.webm">Move Objects</video> 
            <image location=”MoveTool.jpg”>Show Objects</image>
            <link location="files/MoveTool.htm">Using the Move Tool</link>
        </resourcelist>
    </expanded>