既定では、レンダー ビュー(Render View)は、指定したブレンド モードでシーンのすべてのレイヤの合成ビューを表示します。レンダー ビュー(Render View)のレンダー > すべてのレイヤをレンダー(Render > Render All Layers)またはレンダー レイヤ エディタ(Render Layer Editor)のオプション > すべてのレイヤをレンダー(Options > Render All Layers)の値を変更することで、この既定のオーバーライドを作成できます。
レンダー ビュー(Render View)で、指定したレイヤまたは選択したレイヤのみを表示できます。
さらに、合成されたレンダービュー(Render view)を構成するすべてのイメージを維持するか、または単一の合成イメージを単純にレンダーすることができます。
レンダー ビュー(Render View)でレンダー レイヤをプレビューするには
レイヤを維持(Keep Layers)を使用すると、Maya のメモリ使用量が大幅に増加します。連続して使用すると、レンダー ビュー(Render View)に配置されるイメージが増加し続けます。必要に応じてイメージを手動でクリアする必要があります。
さらに、コマンド ライン レンダーがレイヤをサポートします。コマンド ライン レンダー時に -r file フラグを使用すると、各レイヤはファイルで指定されたレンダラを使用してレンダーされます。詳細については、レイヤを使用したバッチおよびコマンド ライン レンダーを参照してください。
レイヤのブレンド モードを設定するには
個々のレイヤをアクティブ化すると、それに応じてレイヤのブレンド モードが変化します。
次の例は、非常に単純なシーンです。赤、緑、青の 3 つの球があり、前面の小さいプレーンがシャドウを投影しています。
球はフォアグラウンドにあり、白、グレー、黒のバックグラウンドに対して、さまざまなブレンド モードでレンダーされています。
Maya は、次のレンダー レイヤのブレンド モードをサポートします。
ブレンド モード | 修正される問題 | 例 |
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法線(Normal) |
フォアグラウンド テクスチャがバックグラウンドにステッカーのように適用されます。ステッカー部分のシェイプはフォアグラウンドのアルファで定義されます。 |
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カラー比較(明)(Lighten) |
レンダーされたレイヤに含まれる全てのピクセルが、結果の色を明るくします。 |
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カラー比較(暗)(Darken) |
レンダーされたレイヤに含まれる全てのピクセルが、結果の色を暗くします。 |
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乗算(Multiply) |
合成したレンダリングのカラーにレンダー レイヤのカラーを乗算します。最終カラーは常に、より暗いカラーになります。いずれのカラーにも黒(値 0)を乗算すると、黒が生成されます。いずれのカラーに白(値 1)を乗算しても、カラーは変更されません。 |
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スクリーン(Screen) |
レンダー レイヤおよび合成したレイヤのカラーを反転させて乗算します。最終カラーは常に、より明るいカラーになります。黒でスクリーニングすると、カラーは変更されません。白でスクリーニングすると、カラーは白になります。 |
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オーバーレイ(Overlay) |
合成したカラーに応じてカラーを乗算します。ベース カラーのハイライトと影はそのまま保たれ、パターンやカラーが既存のピクセルに重ねられます。ベース カラーはレンダー レイヤのカラーと混合されて、オリジナルのカラーの明るさまたは暗さを表現します。 |
その他のすべてのレンダー レイヤのブレンド モードでは、プレビューについては思うような結果が得られないこともありますが、レイヤの優先順位や他のレイヤに関する要素を判断するには便利です。