以下のセクションでは、スプリングの動作を調整するための方法を説明します。
スプリングを作成する前に、スプリングに関するすべてのアトリビュートをスプリング オプション ウィンドウで設定することができます。スプリングを作成した後も、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)を使って多くの設定を変更することができます。
アトリビュート エディタ(Attribute Editor)を使用する場合は、スプリングを作成したときに作成されたスプリング オブジェクトを選択します。次のアトリビュートは、スプリング オプション(Spring Options)ウィンドウでも設定することができます。
個々のスプリングの固さ、ダンピング、および静止時の長さを設定することができます。詳細については、スプリング単位のレスト長、スプリング単位の固さ、スプリング単位のダンピングを編集するを参照してください。
スプリングを作成した後に、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)でスプリング単位の固さ(Per-spring Stiffness)、スプリング単位のダンピング(Per-spring Damping)、およびスプリング単位のレスト長(Per-spring Rest Length)をオフからオンに変更した場合、スプリング オブジェクト内の個々のスプリングに適用される固さ(Stiffness)、ダンピング(Damping)、およびレスト長(Rest Length)アトリビュート値を適用することができます。
スプリングの固さを設定します。スプリングの固さを上げ過ぎると、スプリングがのび切ったままの状態になることがあります(再生に関する問題を解決するを参照)。
固さを変更することで、衝突するソフト ボディのバウンドを調整することができます。
スプリング アクションを弱めます。大きな値を設定すると、スプリングの長さはゆっくりと変化します。ダンピング係数を低くすると、スプリングの長さが速く変化します。小さいダンピング値と大きい固さ(Stiffness)値を一緒に使用すると、ジグル エフェクトを作成できます。
静止時のスプリングの長さを設定します。スプリング オブジェクト内の各スプリングには、同じレスト長(Rest Length)値が設定されます。
シーンを再生すると、スプリングは静止時の長さになろうとします。この値をスプリングの長さよりも小さい値に設定すると、シーンの再生時にスプリングは収縮しようとします。この値をスプリングの長さよりも大きい値に設定すると、スプリングは伸長しようとします。
スプリングの始点に適用されるスプリングの力の量を指定します。0~1 の値を入力します。値が 0 の場合、ポイントはスプリングの力に影響されませんが、値が 1 の場合、ポイントは完全に影響を受けます。
スプリングの終点に適用されるスプリングの力の量を指定します。0~1 の値を入力します。値が 0 の場合、ポイントはスプリングの力に影響されませんが、値が 1 の場合、ポイントは完全に影響を受けます。
スプリングの始点と終点は、パーティクルを作成した順序によって決まります。多くのパーティクルを含むパーティクル オブジェクトでは、始点と終点を特定するのは困難です。したがって、終端ウェイト(End Weights)は、パーティクル数が少ないスプリングに使用するのが適当です。
オブジェクトにスプリングを作成した後、さらにスプリングを追加したり、選択したスプリングを除去して、スプリング エフェクトを調整することができます。この機能は、スプリングが作成されていなかったポイント間のオブジェクトにさらにスプリングを追加する場合に便利です。また、同じポイントのペアに 2 つのスプリングを追加して、固さを向上させることができます。1 つの固いスプリングは、それよりも固くない 2 つのスプリングとは異なる作用を持ちます。
オブジェクトにさらにスプリングを追加するには
選択したスプリングをオブジェクトから除去するには
スプリングをすべてオブジェクトから除去するには
パーティクル オブジェクトや、スプリング オブジェクトを含むジオメトリを選択しないように注意してください。アウトライナ(Outliner)を使用してスプリング オブジェクトを選択することもできます。
スプリング アトリビュートをすでにアニメートしていて、そのアニメーションを失いたくない場合は、オブジェクト上で選択したすべてのスプリングを除去してから新しいスプリングを追加します。新しいスプリングは、以前のアトリビュート値を引き継ぎます。
スプリング オブジェクトのスプリング単位の固さ(Per-spring Stiffness)、スプリング単位のダンピング(Per-spring Damping)、またはスプリング単位のレスト長(Per-spring Rest Length)をオンにすると、それぞれのスプリング オブジェクトに対して、固さ、ダンピング、静止時の長さを編集することができます。
パーティクル単位のアトリビュートをパーティクルに追加するようには、スプリング単位のアトリビュートを追加しないでください。スプリング単位の固さ(Per-spring Stiffness)、スプリング単位のダンピング(Per-spring Damping)、またはスプリング単位のレスト長(Per-spring Rest Length)はプリセットされており、編集できるのはこれらのみになります。
スプリング単位のアトリビュートを編集するには
コンポーネント エディタ(Component Editor)のスプリング タブに、選択したスプリングの静止時の長さ、固さ、およびダンピングの値が表示されます。アトリビュート名の末尾には、スプリング単位で設定可能なアトリビュートを意味する「PS」という文字が付いています。
コンポーネント エディタ(Component Editor)の詳細については、『Maya の基本』マニュアルを参照してください。