Adobe Illustrator オブジェクト オプション(Adobe Illustrator Object Options)

Adobe Illustrator オブジェクトをカーブとして読み込む、あるいはポリゴン サーフェス(ベベル)を生成するように選択することができます。

標準のベベル Plus (Bevel Plus)オプションを Adobe Illustrator オブジェクト(Adobe Illustrator Object)オプション内で使用することができます(このオプションについては、「サーフェス > ベベル プラス(Surfaces > Bevel Plus)」を参照してください)。

Adobe Illustrator オブジェクトを読み込むと、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)illustratorforBevel タブに許容値(Tolerance)アトリビュートが存在するようになります。これは、ベベル問題を修正する助けになり得ます。詳細については、カーブの方向が変わるところで、ベベルが不正確になるを参照してください。

トラブルシューティング

文字またはカーブの内側が塗り潰されているように見える

Maya でカーブのどちらが内側か、外側か識別されていない可能性があり、ベベル結果が不正確になります。この場合は、Adobe Illustrator のファイルを開き、ファイルにカーブ情報を一部追加する必要があります。

ここでは、Maya における不正確なべべルに関する問題を修正する助けになる得る、2 つの可能性のある Adobe Illustrator ワークフローを示します。

Adobe Illustrator ワークフロー #1

  1. 問題を含むパスを選択し、オブジェクト > 複合パス > 解除(Object > Compound Path > Release)を選択します。
  2. 問題を含むオブジェクトごとに内側および外側のパスを選択し、オブジェクト > グループ(Object > Group)を選択します。
  3. 効果 > パスファインダ > 前面オブジェクトで型抜き(Effect > Pathfinder > Subtract)を選択します。
  4. ファイルを保存します。

Adobe Illustrator ワークフロー #2

  1. 問題を含むパスを選択し、オブジェクト > 複合パス > 解除(Object > Compound Path > Release)を選択します。
  2. 問題を含むオブジェクトごとに内側および外側のパスを選択します。
  3. オブジェクト > 複合パス > 作成(Object > Compound Path > Make)を選択します。
  4. ファイルを保存します。

Maya 内でそのファイルをリロードすると、文字またはカーブがすべて正しく表示されるはずです。

カーブの方向が変わるところで、ベベルが不正確になる

読み込まれた Adobe Illustrator ファイルでは、カーブがラインに接している場合、その端が隣のものとわずかに異なる位置にあることがあります。これによって、ベベルがメイン カーブから外れて空中に延びる、ベベル エラーが生じます。

可能な解決策には、次があります。

  • 読み込み後に許容値(Tolerance)アトリビュートの値を増やす
  • Adobe Illustrator のカーブを修正し、再び書き出す。これは、許容値(Tolerance)アトリビュートの値を変更することによって、望まない形でポイント スナップが生成される場合に、必要になることがあります。
    注:

    許容値(Tolerance)を使用すると、CV が一斉にスナップされることがあります。これによってゼロ長のエッジが生じる可能性がありますが、これは、ポリゴンのクリーンアップ ツール(Poly Cleanup Tool)で除去することができます。