スカルプト デフォーマ

スカルプト デフォーマは、さまざまな球状エフェクトを生成するときに便利です。たとえば、フェース アニメーションのキャラクタ設定では、スカルプト デフォーマを使用してキャラクタの顎、眉、頬などの動きを制御することができます。

スカルプト デフォーマを使用すると、スカルプト球という球状のインフルエンス オブジェクトまたは作成した任意の NURBS オブジェクトで、オブジェクトを変形することができます。

スカルプト ツール(Sculpt Tool)

スカルプト ツールとして、インプリシットな球または NURBS オブジェクトなどのオブジェクトを使用することができます。

インプリシットな球とは、球状のワイヤフレームを持つインフルエンス オブジェクトで、これを操作してデフォメーション エフェクトを生成できます。インプリシットな球のデフォメーション エフェクトは、Sculpt デフォーマのモードによって決まります。

スカルプト球以外に、補助的な NURBS オブジェクトもスカルプト ツールとして使用できます。NURBS オブジェクトをスカルプト ツールとして使用することは、カスタムのスカルプト ツールを使用するということです。詳細については、スカルプト デフォーマのスカルプト ツールとして NURBS オブジェクトまたはポリゴン オブジェクトを使用するにはを参照してください。

注:

スカルプト ノードを削除したり、オブジェクトを変形しても、カスタムのスカルプト ツールを削除することはできません。

反転(Flip)モード

反転モードでは、スカルプト デフォーマには、スカルプト ツールの中心にインプリシットなロケータが内在しています。スカルプト ツールをジオメトリに近づけると、ジオメトリが変形します。このモードは、スカルプト ツールの中心がサーフェスを通り抜けると、サーフェスがスカルプト ツールの反対側に逆転して変形されるために、反転モードと呼ばれます。

投影モード<so>とうえいもーど

投影モードでは、スカルプト ツールのサーフェス上にジオメトリが投影されます。投影範囲は、スカルプトデフォーマのドロップオフ距離(Dropoff Distance)アトリビュートによって決まります。

ドロップオフ距離(Dropoff Distance)はジオメトリがスカルプト ツール上に直接投影される範囲を指定し、最大ディスプレイスメント(Max displacement)アトリビュートは、ジオメトリがスカルプト ツール上に直接投影されるか、スカルプト ツールの内側に投影されるか、または、スカルプト ツールの外側に投影されるかを指定します。

最大ディスプレイスメント(Max displacement)の値を 1.0 に設定すると、スカルプト球のサーフェス上に投影が行われます。この投影エフェクトが、投影モードの一般的な使用です。しかし、最大ディスプレイスメント(Max Displacement)の値を変更することによって、投影が行われるスカルプト球のサーフェスを変更することができます。最大ディスプレイスメント(Max Displacement)の値を 0 と 1.0 の間に設定すると、投影はスカルプト ツールの内側に行われます。 1.0 より大きい値を設定すると、スカルプト ツールのサーフェスの外側に投影されます。最大ディスプレイスメント(Max Displacement)の値を 0 に設定すると、ジオメトリはスカルプト ツールの中心点のみに投影されます。

0 よりも小さい値を設定すると、ジオメトリがスカルプト球の中心を通り抜けて裏返しになって投影されます。

伸長モード<so>しんちょうもーど

伸長モードでは、スカルプト球をジオメトリから遠ざかる方向に移動すると、その影響を受けるジオメトリのサーフェスがスカルプト球に追従してストレッチ(伸長)またはバルジ(膨張)されます。伸長の方向は、伸長の原点ロケータでマークされているポイントからスカルプト球のサーフェスの方向です。

伸長モード スカルプト デフォーマを作成すると、伸長の原点ロケータは、他のオブジェクトと同様に選択、移動したり、またはスカルプト ツールにペアレント化して一緒に移動したりすることができます。また、作成するエフェクトによっては、ロケータをアニメーション内の他のオブジェクトにペアレント化することもできます。