Maya は、UV テクスチャ エディタ(UV Texture Editor)内での NURBS サーフェスの UV テクスチャ座標の編集については、限られたサポートしか提供していません。NURBS UV の編集(Edit NURBS UV)モードは、ゲーム アプリケーションで NURBS サーフェス タイプを使用し、明示的な UV セットを変更してゲーム エンジンに書き出す機能を必要とするようなゲーム開発者にとって便利な機能です。この機能は、Maya 内でテクスチャ マッピングで使用する NURBS UV の編集やイメージ レンダリング機能はサポートしていません。
NURBS UV の編集(Edit NURBS UV)モードは、NURBS サーフェスに対して明示的な固有の UV セットを作成します。ユーザは NURBS サーフェス用の暗示的な UV と明示的に作成された UV セットの間を切り替えます。こうして限定された基準で明示的な NURBS UV を編集することが可能となります。
NURBS サーフェス モデルのすべての編集と修正が完了した場合のみ、明示的な NURBS UV を作成および編集することをお勧めします。後述の注: と NURBS UV の編集の制限事項を参照してください。
この機能を提供する MEL
TM
コマンドとフラグの詳細については、nurbsUVSet とnurbsEditUV (共に『MEL』マニュアル)コマンドを参照してください。
UV テクスチャ エディタ(UV Texture Editor)で NURBS サーフェスの UV を編集するには
- シーン ビューで、テクスチャ用の明示的な UV を作成および編集したい NURBS サーフェスを選択します。
- 編集 > 種類ごとにすべてを削除(Edit > Delete All by Type) > ヒストリ(History)を選択し、NURBS サーフェスのコンストラクション ヒストリが削除されていることを確認します。
UV を編集する前にコンストラクション ヒストリを削除し、その後のノード ディペンデンシー グラフの更新によって、明示的な NURBS UV セットに対して行う UV 編集が除去されないようにします。これ以上モデルの編集が必要ないことが明確な場合のみこれを行います(何らかの理由で元に戻す必要が生じた場合のために、コンストラクション ヒストリを含むモデルのコピーを保存しておきます)。
- NURBS UV で作業している間は、ステータス ラインにあるコンストラクション ヒストリのオン/オフ(Construction History on/off)アイコンを使用してコンストラクション ヒストリをオフにします。
- UV の編集 > UV テクスチャ エディタ(Edit UVs > UV Texture Editor)を選択し、UV テクスチャ エディタ(UV Texture Editor)を開きます。
NURBS サーフェスで明示的に作成された NURBS UV が、UV テクスチャ エディタの 2D ビューに表示されます。
- UV テクスチャ エディタ(UV Texture Editor)で、2D ビューでをクリックし、表示されるマーキング メニューから NURBS UV の編集モード(Edit NURBS UV mode)を選択します。
NURBS サーフェスの UV セットが明示的に作成され、UV テクスチャ エディタ(UV Texture Editor)の 2D ビューに表示されます。作成される NURBS UV セットは、NURBS サーフェスのトポロジに基づいています。
- 次のいずれかを行い、選択方法を UV に変更します。
- シーン ビューでをクリックし、マーキング メニューからサーフェス UV (Surface UV)を選択します。
- UV テクスチャ エディタ(UV Texture Editor)の 2D ビューでをクリックし、マーキング メニューから UV を選択します。
- シーン ビューまたは UV テクスチャ エディタ(UV Texture Editor)の 2D ビューのどちらかで、変更したい UV を選択します。
- ツール ボックス(Toolbox)から変換ツール(移動ツール(Move Tool)、回転ツール(Rotate Tool)またはスケール ツール(Scale Tool))を使用し、UV テクスチャ エディタ(UV Texture Editor)で NURBS UV の位置を編集します。
注:
- 明示的な NURBS UV を作成および編集する前に、NURBS サーフェス上のコンストラクション ヒストリを削除しておくことが必要です。こうしておけば、ディペンデンシー グラフを更新しても、UV 編集が上書きされることがありません。
- 明示的な UV セットが変更された後で、NURBS サーフェス トポロジを何らかの方法(つまり NURBS サーフェスにアイソパラムを挿入)で変更すると、固有の NURBS UV セットが上書きされます。明示的な NURBS UV セットはトポロジの変更を考慮して更新されますが、UV に行った修正は失われます。
NURBS UV の編集の制限事項
- この機能で作成された明示的な UV セットは、各 NURBS サーフェスに固有のものです。つまり、ポリゴンやサブディビジョン サーフェス タイプと異なり、特定の NURBS サーフェス用に複数の NURBS UV セットを作成することは不可能です。
- Maya レンダラ(ソフトウェアやハードウェアなど)は明示的な NURBS UV をサポートしていません。暗示的な NURBS 用の UV のレンダリングのみ可能です。
- コンストラクション ヒストリはサポートされていません。つまり、モデルに対してすべての編集および変更が完了してから、テクスチャ マッビングを行うものとしてワークフローを計画する必要があります。NURBS UV セットを編集してからモデルのトポロジを変更すると、ノード ディペンデンシー グラフが更新されると必ず UV 編集が上書きされることになります。
- UV 修正は UV の選択と変換のみ(つまり、移動、回転、スケール)に限定されます。パッチまたはアイソパラムにより、明示的な NURBS UV を選択して修正することは不可能です。ポリゴンとサブディビジョン サーフェスの UV 修正機能は、明示的な NURBS UV では動作しません。
- UV 共有はサポートされていません。明示的な NURBS UV では、UV テクスチャ座標はサーフェス上の各パッチのコーナーにあります。バウンディング ボックス選択を使用すると、ボックス内の NURBS UV を同時に移動することができます。