近似スタイルは、サーフェスを三角形に分解するために mental ray for Maya が使用する一般的な分割スキームです。近似スタイルには、サーフェス全体の端から端までを繰り返し切り取るものや、より局部的に三角形を追加できるものがあります。
mental ray for Maya は、3 つの標準的な近似スタイル(グリッド(Grid)、ツリー(Tree)、ドローネ(Delaunay))と詳細(Fine)近似スタイルを提供します。
標準的な近似スタイルはできるだけ少ない三角形でサーフェスを擬似的に表現し、近似設定に定義した精度を実現します。
詳細(Fine)近似は、非常に複雑なサーフェス(特に細かく変形されたサーフェス)を多数の大体同じサイズの小さな三角形に分割し、滑らかな結果を保証します。mental ray for Maya は、多数の三角形を処理するために、それぞれテッセレーションされキャッシュされる個別のサブオブジェクトにサーフェスを分割し、メモリを過度に消費することなく三角形を生成します。
この近似スタイルは、生成する三角形の大きさを指定できる空間近似(Spatial approximation)方法だけをサポートしています。
詳細(Fine)近似はマージや接続と一緒に使うことはできません(サーフェスがステッチされると、ステッチに沿って穴が開く場合があります)。
ジオメトリの種類 | 詳細(Fine)近似の使用の可否 |
---|---|
ポリゴン変形 | 〇 |
NURBS サーフェス変形 | 〇 |
サブディビジョン サーフェス変形 | 〇 |
NURBS サーフェス近似 | 〇 |
カーブ | × (三角形にテッセレーションされないため) |
詳細近似を行うには、オブジェクトを小さい集合に分割してより小さい単位にするために、mental ray for Maya の cache manager の繊細度を低く設定します。これらの集合は、過度にメモリを消費することなく個別にテッセレーションできます。
他のスタイルは、詳細(Fine)近似では解決済みの三角形の数と精度の妥協点を見つけるために存在するため、詳細近似は近似テクニックの小さなサブセットをサポートします。