Autodesk® Simulation Mechanical の使用

Autodesk Simulation Mechanical ソフトウェアを使用して、成形品の構造解析を実行できます。

材料特性およびプラスチック成形品の流動誘発特性を取り入れることで、構造解析結果が改善します。

成形品を Autodesk Simulation Mechanical から Autodesk Simulation Moldflow Adviser にエクスポートするときに、モデルを自動的に確認し、3 つの既定の設定を指定します。

注: この機能を利用するには、Advanced ライセンスが必要となります。
解析テクノロジ
解析テクノロジはモデル形状の表現および解析に使用する方法です。薄肉でシェル状の成形品は Dual Domain 解析テクノロジを使用してモデリングします。部分的に厚肉領域がある成形品は、通常、3D 解析テクノロジを使用した解析が適しています。プログラムはインポートしたモデル形状に基づいて、使用するのに適した解析テクノロジを推奨します。
材料
Autodesk Simulation Mechanical でモデルの準備に使用した樹脂がインポートされ、Autodesk Simulation Moldflow Adviser 解析で既定で選択されます。
ゲート位置
ゲート位置は樹脂が金型に流入する位置です。推奨ゲート位置は、モデル形状、および金型の末端を同時に充填するなどの成形プロセス上の考慮点に基づいて推奨されます。これにより最終的な成形品の反りを低減できます。

ゲート位置解析では、個別の成形品の拘束は考慮されません。金型設計による制限、または表面のゲート跡を目立たなくするなどの外観上の考慮から、製造ではゲート位置の変更や複数点ゲートの使用などの対処がしばしば行われます。

これらの個別の制限条件に対応するために、最終的な成形品のゲート位置を変更した場合、後に続く Autodesk Simulation Mechanical 解析も変更します。ゲート位置の変更により、成形品の流動パターンおよび繊維配向が変化し、反りも変化する可能性があります。これらはすべて最終的な成形品の構造特性に影響を与えます。

強度基準が非常に重要な成形品の解析では、解析で使用するゲート位置と製造で使用するゲート位置が一致することが重要です。

上記の 3 つの既定の設定は、必要に応じて変更できます。
注: Autodesk Simulation Moldflow Adviser 結果を構造解析に正常に転送するには、インポートしたモデルのグローバル座標系を基準とする方向の変更、および形状の変更はできません。インポート時に作成されたスタディ名を変更することもできません。