4 つのノードがすべて 1 つのサーフェスにある四面体が存在すると、その領域の計算が不正確になります。これは肉厚方向の改良不足と呼ばれます。
肉厚方向の改良が不足している 3D モデルは、メッシュ修復ウィザードで検出されます ( )。
不適当なレイヤーが発生するのは、次のような 2 通りの場合です。
ノードが反対側のサーフェスのノードに直接接続している場合
四面体の 1 つのサーフェスに 4 つのノードすべてが存在する場合
3D メッシュを作成するとき、1 つのサーフェスのノードが反対側のサーフェスのノードに直接接続していないことが重要です(下図の AE を参照)。サーフェス ノード間には少なくとも 1 つの中間ノードが必要です(下図の BF、CG、DHなどを参照)。
ノードの配列
3D メッシュが外部の CAD パッケージからインポートされた、あるいは手動で編集された場合は、下図の例のように四面体がノード AEFX を持つ可能性があります。この要素にはサーフェス上に 4 つのノードが存在しています。フロー ソルバーは、サーフェス ノードの流動速度をゼロであると仮定します。1 つのサーフェスにすべてのノードを持つ要素は充填されないことになります。現在のモデルでは、これらの領域の充填を強制することで、この問題を克服しています。これにより、その領域の流動や温度などに関するすべての計算が不正確になります。
未改良の四面体
メッシュに肉厚方向の改良が不足している場合、通常、肉厚方向の解析精度に著しいばらつきが発生します。特に、熱、速度、せん断速度、および繊維配向結果の精度に影響を与えます。反対に、非常に細かいメッシュを使用すると、余分な計算時間が著しく増大します。
改良不足のレイヤーが検出された部分を評価して改良することは、特に詳細な熱、速度、せん断速度、および繊維配向結果が必要な部分において重要です。
メッシュを改良するには、 ( )をクリックし、[四面体]タブにあるテキスト ボックスに必要な肉厚方向の最小要素数を入力します。[既にメッシュされている部分を再メッシュ]を選択していることを確認して、[メッシュ生成] をクリックします。