交差する要素の修正

このタスクでは、交差する要素を修正する手順を実行します。

このタスクの内容

交差するメッシュ要素とは、エッジやノード以外の場所で相互に接触する三角形のことです。モデルを解析する前に、交差する要素を修正する必要があります。このようなエラーは、[メッシュ統計情報]ダイアログ ボックスで知ることができます。

交差する要素の修正: 削除と埋め込み

  1. タスク 1 で作成した「 Tutorial 3 」プロジェクトが開いていることを確認します。
  2. [ホーム]タブの[インポート] ([ホーム]タブ > [インポート]パネル > [インポート])をクリックし、チュートリアル フォルダ(通常、C:¥Users¥Public¥Public Documents¥Autodesk¥Simulation Moldflow Synergy 20xx¥tutorial)から base_mesh.sdy ファイルをインポートします。
  3. [ホーム]タブの[メッシュ] ([ホーム]タブ > [作成]パネル > [メッシュ])をクリックし、[メッシュ]タブを開きます。
  4. [メッシュ]タブの[メッシュ統計情報] (([メッシュ]タブ > [メッシュ診断]パネル > [メッシュ統計情報])をクリックします。

    完全にオーバーラップしている要素 が 2 つあることがわかります。[閉じる]をクリックします。

  5. [メッシュ]タブの[オーバーラップ] ([メッシュ]タブ > [メッシュ診断]パネル > [オーバーラップ])をクリックします。
  6. [診断レイヤーに結果を表示]を選択する。
  7. [表示][閉じる]の順にクリックします。
  8. [レイヤー]ペインで、[診断結果]レイヤーを右クリックし、[他のすべてのレイヤーの非表示]を選択します。
  9. [レイヤー範囲の展開]をクリックし、既定を使用して[OK]をクリックします。

    交差する要素が 2 組表示されます。

    モデル内のどこでオーバーラップが発生しているかを確認しやすくするために、透明なレイヤーを作成します。

  10. [レイヤー]パネルで[New Triangles]チェック ボックスを選択します。
  11. [レイヤー]パネルの上部にあるツールバーの [レイヤー表示]をクリックします。
  12. [表示種類]ドロップダウン リストから[透明]を選択し、[閉じる]をクリックします。
  13. [回転角度]テキスト ボックス[表示]タブの[回転角度]([表示]タブ > [視点]パネル > [回転角度])に「-155 145 -75」と入力し、[Enter]キーを押して、モデルを回転します。

  14. [New Triangles]レイヤーの選択を解除して、大きな要素グループを拡大します。

  15. [メッシュ修復]パネルのドロップダウン メニューから、[メッシュ]タブの[エンティティの削除] ([メッシュ]タブ > [メッシュ修復]パネル > [エンティティの削除])をクリックします。
  16. 青色の要素を選択します。[適用]をクリックします。基本となる小さな要素が表示されます。この要素も問題の原因なので、削除する必要があります。

  17. 2 番目の小さな要素を選択します。
  18. [適用]をクリックします。

  19. [メッシュ]タブの[ノードの挿入] ([メッシュ]タブ > [メッシュ修復]パネル > [ノードの挿入])をクリックします。
  20. 下の図に示すように、穴の長いエッジに沿ったノードを選択します。

  21. [適用]をクリックします。

    選択したエッジに沿ってノードが挿入され、隣接する要素が変更されました。

  22. [メッシュ]タブの[穴をうめる] ([メッシュ]タブ > [メッシュ修復]パネル > [穴をうめる])をクリックします。
  23. 穴のエッジに沿ったノードを選択します。[検索]をクリックして、穴の周りに青色の線を表示します。
  24. [適用]をクリックして、穴を埋めます。

    穴の長いエッジに沿ったノードを追加しなくてもメッシュを埋めることはできますが、その過程で、アスペクト比が高い要素が発生します。

  25. [メッシュ]タブの[次へ]([メッシュ]タブ > [診断ナビゲータ]パネル > [次へ])をクリックします。
  26. [回転角度]テキスト ボックス [表示]タブの[回転角度] ([表示]タブ > [視点]パネル > [回転角度])に「-5 155 35」と入力して、モデルを回転します。

    オーバーラップする要素を削除し、生成された穴を埋めると、次のように、曲面に凹凸のエッジが発生します。



    凹凸のエッジを発生させずにオーバーラップを削除するには、ノードをマージします。これにより、プロファイルを滑らかに保つことができます。

  27. モデルを「-155 155 -45」度まで回転します。

    モデルの手前側のノードを外側のエッジにマージして、強調表示されている要素の短いエッジを削除します。



  28. [メッシュ]タブの[ノードのマージ]([メッシュ]タブ > [メッシュ修復]パネル > [ノードのマージ])をクリックします。
  29. モデルの外側のエッジ上のノードを選択します。この要素のノード番号は、[ツール]パネルの[マージ先ノード:]テキスト ボックスに入力されます。
  30. 手前側のノードを選択します。このノード番号は、[マージ元ノード:]テキスト ボックスに入力されます。
  31. [適用]をクリックします。モデルを回転して、プロファイルが適切であることを確認します。

  32. [メッシュ]タブの[メッシュ統計情報] ([メッシュ]タブ > [メッシュ診断]パネル > [メッシュ統計情報])をクリックします。

    交差に問題のある要素がなくなったことがわかります。新しく作成した要素の一部で、 方向設定されていない要素 というエラーが発生しています。

  33. [メッシュ統計情報]ダイアログ ボックスで[閉じる]をクリックします。
  34. [新規三角形]レイヤーを選択し、ViewCube を使用して [ViewCube][前]をクリックします。
  35. [表示]タブの[全体表示] ([表示]タブ > [ナビゲーション]パネル > [全体表示])をクリックし、モデル全体を表示します。
  36. [メッシュ]タブの[表裏方向] ([メッシュ]タブ > [メッシュ診断]パネル > [表裏方向])をクリックし、[表示]をクリックします。

    方向変更を必要とする要素が強調表示されます。

  37. [メッシュ修復]パネルのドロップダウン メニューから、[メッシュ]タブの[すべて方向変更] ([メッシュ]タブ > [メッシュ修復]パネル > [すべて方向変更])をクリックします。

    これでメッシュの修復が終了しました。メッシュ統計情報をチェックして、修復が終了したことを確認します。

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