ゾーンとスペースは独立したコンポーネントで、共通の結果を得るために一緒に使用されます。
- ゾーン: 一般的な環境(温度、湿度など)を維持する設備によってコントロールされる 1 つまたは複数のスペースから構成されます。ゾーンを作成し、環境および設計に関する要求が共通するスペースを定義します。天井プレナムなど非占有エリア内スペースは、ゾーンに追加できます。別のレベルにあるスペースは、同じゾーンに追加できます。ゾーン集計表を作成したり、ゾーン集計表を使用してゾーンを修正することができます。
- スペース: 配置されているエリアに関する情報が含まれています。このスペース情報は、エリアの体積の計算に使用され、冷暖房負荷の決定に役立ちます。各ゾーンには、冷暖房温度や外気情報などのゾーン情報が含まれています。Revit では、冷暖房負荷分析中にゾーン情報とスペース情報の両方を使用することで、建物のエネルギー需要が決定されます。
MEP プロジェクトには、常時最低 1 つのゾーンがあり、これは既定のゾーンと呼ばれます。プロジェクトに最初にスペースが配置されると、そのスペースは既定のゾーンに追加されます。作成したゾーンにスペースを割り当てる場合、そのスペースは既定のゾーンから削除されます。リンク モデルを操作する場合、すべてのゾーン(とスペース)は、ホスト(ローカル)ファイルにある必要があります。ゾーンのフェーズは、それに追加されるスペースのフェーズと一致する必要があります。すべてのスペースをゾーンに割り当てた後は、修正、移動、名前変更、再割り当て、集計、カラー スキームの適用、ゾーンの削除の方法でゾーンを操作することができます。既定のゾーンは削除することはできません。
ゾーン プロパティは、建物のエネルギー需要を決定する冷暖房負荷分析において、スペース プロパティとともに使用する冷暖房の設定温度などのスペースからの情報を収集します。
ゾーンに割り当てられているスペースがない場合、ゾーンは境界なしになります。必要に応じてゾーンを作成したり、またはプロジェクト内のエリアの環境に関する要求に合う境界なしのゾーンを作成して、その後でスペースを作成することができます。境界なしのゾーンは、設計目的や防火ゾーンとして、またはゾーン情報を保持するために作成することができます。境界なしのゾーンには指定したプロパティが保持され、設計目的でビュー内で境界なしのゾーンをドラッグして移動することができます。境界なしのゾーンのみを移動することができます。スペースがゾーンに割り当てられている(追加されている)場合、ゾーンは割り当てられているスペースによって囲まれ、移動することはできません。スペースとは違い、境界なしのゾーンは囲まれたエリアにスナップされません。ただし、境界なしのゾーンは、設計目的で境界付きのエリアに移動することができます。
オフィス ビルディング内のゾーン