Check_Velocity_Distribution

概要: 速度が不安定な局所的領域をスムーズ化します。

フラグ

Check_Velocity_Distribution n

n = 0:オフ

n > 0: オン

説明

このフラグは、限界安定を用いたシミュレーションに使用します。このフラグを使用する主要な目的は、数値的不安定性によって生じる過度に高い流速の小さな「ポケット」を除外することです。

引数nに0.1を乗じた値を、スイープごとに除外される節点のパーセントとして使用します。例えば、モデルに100万の節点があり、n = 1に設定した場合、アルゴリズムはスイープごとに最大1000節点を除外します。急激な変化を伴う節点が1000より少ない場合、これらの流速は滑らかになります。

このフラグは、発散を生じやすい圧縮性のアプリケーションおよび一部の回転アプリケーションで最も効果を発揮します。

モデルに実際に高速な流れの非常に小さな領域がある場合は、このフラグを有効にしないでください。このフラグを有効にすると、結果がダンプされ、物理的に正しい流速値が低減されることがあります。高速な流れの領域で細かいメッシュを使用することで、制限の適用(n)によるダンプが減少します。

精度に関しては、速度のピークの予測値が過少になる可能性があります。n = 1という値は、ほとんどの解析について安全です。n = 5の場合、速度のピークの予測値が過少になることがあります。

ただし状況によっては、n = 5という設定が必要な場合があります。例えば、上で説明した種類のアプリケーションのほか、周辺の領域に比べて流速が異常に高い値を示す局所的な領域などです。