Vault データ

Microsoft SQL Server では、Vault のデータ ファイルとトランザクション ログ ファイルのアタッチを解除し、他のサーバや同じサーバの別の場所に再アタッチできます。Vault をアタッチ解除すると、Vault は SQL サーバおよび Vault マスター データベースから削除されますが、Vault を構成するデータとトランザクション ログ ファイル内にはそのままの状態で保持されます。このデータとトランザクション ログ ファイルは、Vault がアタッチ解除されたサーバを含む SQL Server の任意のインスタンスに Vault をアタッチするときに使用されます。これにより、アタッチ解除されたときと同じ状態のままの Vault を使用できます。

Vault のアタッチ解除とアタッチは、Vault を別の物理ディスクに移動する場合に便利な機能です。たとえば、Vault ファイルが格納されているディスクの容量が不足した場合に、新しいファイルを他のディスク上の Vault に追加するのではなく、既存のファイルを拡張したいようなときに有用です。

Vault をアタッチするときには、プライマリ データ ファイルおよび SQL ログ ファイルの名前と物理的な場所を指定します。プライマリ ファイルには、Vault を構成する他のファイルの場所を検索するために必要な情報が含まれています。ただし、これは、Vault がアタッチ解除された後、ファイルの場所が変更されていない場合に限ります。場所が変更されたファイルは、プライマリ ファイルとは別に指定する必要があります。この情報を指定しないと、SQL Server は、プライマリ ファイルに保存されている間違ったファイルの場所の情報に基づいて Vault をアタッチしようとするため、Vault は正常にアタッチされません。

警告: Vault サーバには、既定の Vault が 2 つ(KnowledgeVaultMaster および Vault)あり、新しい Vault が作成されるごとに Vault が追加されます。新しいサーバに移動する場合は、両方の Vault を移動し、Vault サーバに必要なすべての情報を取り込めるようにする必要があります。同じサーバ上で場所を移動するだけの場合は、Vault マスターの場所を変更する必要はありません。

最も効率的に Vault を他のマシンに移動するには、移動元のコンピュータ上で Vault をバックアップし、移動先のコンピュータ上に Vault を復元します。これにより、すべてのデータが保存されます。

注: Autodesk Data Management Server の設定に関する詳細については、『Autodesk Data Management Server アドバンス コンフィギュレーション ガイド』を参照してください。Autodesk Vault オンライン サポート情報から入手できます。