Autodesk Vault は、設計関係性の統合を確実にし、リビジョン管理をサポートするエンジニアリング データ管理ソリューションを提供する一方で、SharePoint は、設計組織内の他のユーザが使い慣れた簡略化されたインタフェースを提供します。
Autodesk Vault Professional と Microsoft SharePoint 2010 を併用すると、Microsoft Business Data Connectivity Services (BDC)によって SharePoint 2010 の統合が実現します。
SharePoint ユーザは、SharePoint インタフェースを使用して、ビジュアル化ファイルを検索、一覧表示、リンク、ダウンロードできます。
SharePoint サイト管理者は、Vault SharePoint Integration を設定して、ワークフローを最適化できます。管理者は、Vault ファイル リストの作成、Vault 検索サイトの設定、検索設定のカスタマイズ、Sharepoint に対するユーザ定義プロパティの公開を実行できます。
管理者は、データ管理の必要性に合わせて Vault ファイル リストを作成したり、カスタマイズすることができます。
リストを作成する
新規リストを作成するには、次の手順を実行します。
Vault リストをカスタマイズする
固有の Vault パラメータを使用して複数のリストを設定することができます。
$/FirstLevelFolderName/SecondLevelFolderName
管理者は、検索設定を行い、検索サイトをカスタマイズして、データ検索を最適化することができます。
検索サイトを設定する
Vault が Vault 内のファイルを特定することができるようにするため、検索サイトを設定する必要があります。
[場所のプロパティ]を展開して、[結果]を設定します。
[保存]をクリックします。
編集メニューの最下部で[OK]をクリックします。
左上で、[編集モードの終了]をクリックして、変更を保存します。
Vault を検索ソースとして追加する
サイトの別のページの代替検索ソースとして Vault を追加する場合は、次の手順を実行します。
ログ記録
SharePoint では、Vault エラーのログを記録することが可能です。これらのログは、メッセージ ログの製品フィールドを Autodesk Vault BCS Connector という値に設定することで作成することができます。Microsoft は、特定の製品別にフィルタリングを実行できるユーティリティ ULS Viewer を http://archive.msdn.microsoft.com/ULSViewer で無償で提供しています。
サイトの別のページの代替検索ソースとして Vault を追加する場合は、次の手順を実行します。
データの管理に役に立つサムネイルをサイトに追加します。
サムネイルをリストに追加する
Vault にアクセスする SharePoint リストを手動で作成する場合は、リストを含む aspx ページを修正する必要があります。次に示すハイライト表示されたセクションをコピー アンド ペーストします。
disable‐output‐escaping=”yes”
サムネイル表示に関するトラブルシューティング
AdskVaultFile (以下参照)で Create/Upgrade が呼び出されると、プロファイル ページが上書きされ、サムネイルが正しく表示されない場合があります。サムネイルの正しい表示を復元するには、プロファイル ページ XSL を手動で更新する必要があります。更新をアーカイブする方法はいくつかあります。すべての方法では、プロファイル ページおよび XSL 構成に精通している必要があります。次に説明するプロセスでは、Microsoft からオンラインで入手できる Microsoft SharePoint Designer 2010 が必要です。
[ページ] [編集ページの展開]コマンドをクリックし、[SharePoint Designer で編集]を選択します。
SharePoint Designer で、プロファイル ページが編集モードで開きます。[サムネイル]セルを選択します。
disable-output-escaping=”yes”を挿入します。
サムネイルが正常に表示されるようになります。
配置フォルダにある Autodesk.BDCModelEditor アプリケーションを使用すると、SharePoint に開示される Vault プロパティのリストを修正することができます。すべての Vault ユーザ定義プロパティを SharePoint に対して開示することができます。リストおよびプロファイル ページの既定のプロパティおよび表示設定を次に占めします。
詳細については、「プロパティの管理」を参照してください。
ファイル プロパティ | リスト表示列 | プロファイル ページ |
---|---|---|
BDC アイデンティティ | ||
[分類名] | X | X |
チェックアウト済み | X | |
チェックイン済み | X | |
チェックアウト ユーザ | X | |
コメント | X | |
ControlledByChangeOrder | X | |
DateVersionCreated | X | |
[ファイル サイズ] | ||
ライフサイクル定義 | ||
[名前] | X | X |
履歴 | X | X |
[画層状態(A)] | X | X |
[サムネイル] | X | X |
Version | X |
アイテムのプロパティ | リスト表示列 | プロファイル ページ |
---|---|---|
BCS アイデンティティ | ||
タイトル(アイテム、CO) | X | X |
[名前] | X | |
[数] | X | X |
履歴 | X | X |
Version | X | |
[画層状態(A)] | X | X |
コメント | ||
説明(アイテム、CO) | X | |
有効日の終了 | ||
有効日の開始 | ||
有効日 | X | |
プロパティ コンプライアンス | X | |
相当 | X | |
変更管理によるコントロール | X | |
[分類名] | X | X |
[単位(U)] | X | |
最終更新者 | X | |
最終更新 | X |
変更管理のプロパティ | リスト表示列 | プロファイル ページ |
---|---|---|
BCS アイデンティティ | ||
タイトル(アイテム、CO) | X | X |
[名前] | X | |
[数] | X | X |
項目数 | X | |
作成者 | X | |
提出者 | X | X |
[作成した日] | X | |
[日付] | X | |
提出日 | X | X |
期限 | X | |
レビューのステータス | X | |
ステータス | X | X |
説明(アイテム、CO) | X | X |
最終更新者 | X | |
リース期限 | X |
SharePoint から AdskVaultModel.bdcm ファイルをエクスポートする
SharePoint から AdskVaultModel.bdcm ファイルをエクスポートするには、次の手順を実行します。
BCS モデルを編集します。
既存のモデルを置き換える
変更した AdskVultModel.bdcm は、SharePoint に再インポートして既存のモデルと置き換える必要があります。
「アクセス権を設定する」および「プロファイル ページを設定する」セクションで説明した手順を繰り返します。新しいプロパティは、既存のリストで使用できますが、有効にするまで表示されません。