このレッスンでは、2 本のブリッジを作成します。Civil View では、ブリッジは読み込まれたライン ジオメトリに基づくスイープ オブジェクトの例になります。
道路のラインが置かれている高度別サーフェスには 2 箇所のギャップがあります。このことは、グラウンド平面を一時的に非表示にすると簡単に確認できます。

ブリッジが必要なギャップ
レッスンの準備:
1 つ目のブリッジの領域をズーム拡大する:
[領域ズーム]を選択します。 
ドラッグして 2 箇所のギャップのうちの遠い方をズーム拡大します。 
これでブリッジの位置がよく見えるようになりました。

ブリッジを作成する:
[スイープ オブジェクト スタイル エディタ](Swept Object Style Editor)を選択します。 3ds Max によって[スイープ オブジェクト スタイル(SOS)エディタ]ダイアログ ボックスが開きます。



選択したシェイプは、ブリッジをかける道路の片側に 1 つずつの 2 つのスプラインで構成されます。
3ds Max によって、スイープ オブジェクトに使用するモードを尋ねるダイアログ ボックスが表示されます。

このダイアログ ボックスが表示されるのは、シェイプ オブジェクトに複数のスプラインが含まれているためです。このような場合、スイープ オブジェクト スタイル エディタでは、2 つのうちの 1 つの方法で各スプラインの目的を解釈することができます。橋梁路面やトンネル ライニングなどのオブジェクトを生成する場合は、[スパン可能なジオメトリ モード](Spannable Geometry Mode)が適しています。このモードでは、各スプラインが道路の片側を表していると仮定して、スパン サーフェスと閉結サーフェスでスプライン間のギャップにまたがる「リンク」サーフェスを生成することができます。一方、[分離ジオメトリ モード](Separated Geometry Mode)は、遮音バリアや擁壁の作成により適しています。このような形状においてこのモードでは、スイープ オブジェクトのジオメトリがシェイプの各スプラインに対して個別に適用されます。
3ds Max でブリッジの構築を開始します。

ブリッジに縁石を追加する:
ブリッジを構築するには、新しい要素を追加します。要素を追加してリファインすると、新しい固有のスイープ オブジェクト スタイル(SOS)も作成され、今後のプロジェクトで使用するために保存することができます。
([新規要素を追加](Add new element))をクリックします。 これをクリックすると、ツールバーのその他のボタンがいくつかアクティブになり、SOS 要素リストに新しい要素が表示されます。

ビューポートではまた、各スプラインに新しい要素が適用されていることが確認できます。

この新しい要素はメインの道路と縁石の間の側溝になります。
各要素は、ブリッジの側面の断面のセグメントです。スパン可能なジオメトリを選択したため要素がコピーされます。

後でスパニング サーフェスと閉結サーフェス オプションを使用してブリッジの上部と下部に道路を作成します。ダイアグラムはこれらを赤で表示します。(また、ブリッジの両端にキャップサーフェスを設定します。)

ビューポートで結果を確認するには、
ズーム拡大を使用します。

これで、側溝の幅が地面のある道路と同じになっていることが確認できます。
([新規要素を追加](Add new element))をクリックします。 この新しい要素は、縁石の垂直面です。

([新規要素を追加](Add new element))をクリックします。 この新しい要素は、縁石の上面です。
進行状況を確認するには、再度
ズームと
パンを使用します。

この手順の最後に、縁石の外側に歩道を作成します。
([新規要素を追加](Add new element))をクリックします。 また、[マテリアル](Material)サブ領域で[幅タイリング](Width Tiling)の値を 0.2 に設定し、新しい歩道のパターンが地面にある道路と一致するようにします。

[スイープ オブジェクト スタイル(SOS)エディタ](Swept Object Style (SOS) Editor)は閉じません。続く手順で必要になります。
これでブリッジの上部が完成しました。しかし、完成させるには、ブリッジの 3D 断面(側面)も完成させるようにさらに要素を追加する必要があります。側面を完成させたら、ブリッジが完全な 3D オブジェクトのように動作して表示されるようにサーフェスを追加することができます。
ブリッジの側面を完成させる:
これにより、次の手順の結果が見やすくなります。
([新規要素を追加](Add new element))をクリックし、スイープ オブジェクト スタイルに新しい要素を 5 つ追加します。要素の設定のガイドとして次の表を使用します。
| 要素番号 | 水平オフセット | 垂直オフセット | マテリアル ID |
|---|---|---|---|
| 5 | 0.0 | 0.3 | [22] [コンクリート タイプ 1](Concrete Type 1) |
| 6 | 0.45 | 0.0 | [22] [コンクリート タイプ 1](Concrete Type 1) |
| 7 | 0.0 | –0.6 | [22] [コンクリート タイプ 1](Concrete Type 1) |
| 8 | –0.25 | 0.0 | [22] [コンクリート タイプ 1](Concrete Type 1) |
| 9 | –0.45 | –0.6 | [22] [コンクリート タイプ 1](Concrete Type 1) |
完了すると、全部で 9 つの要素が要素リストに表示されます。


ブリッジのサーフェスを完成させる:
ブリッジを完成させるには、サーフェスを追加して 2 つの側面を接続し、ブリッジの終端をキャップします。

サーフェスのマテリアル ID は、次に示す既定の値にする必要があります。
3ds Max により、これらのサーフェスがブリッジ スタイルに追加されます。スパン サーフェスが上面に、閉結サーフェスが底面に追加され、キャップ サーフェスが構造の終端を閉じます。


他方のブリッジを作成する:
ズーム縮小(および必要に応じて
パン)を使用します。 
Civil View でこの新しい場所に 2 つ目のブリッジを作成します。

2 つ目のブリッジのスタイルは 1 つ目とまったく同じです。唯一の違いは、寸法と場所が新しい親シェイプによって指定されることです。
スタイルを保存する:
([スタイルを保存](Save Style))をクリックします。 3ds Max によってダイアログを閉じるかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[はい]をクリックします。
作業を保存する: