MotionBuilder を使用してアニメーションを取得する

このチュートリアルでは、リグのメッシュを Autodesk MotionBuilder に送信し、MotionBuilder を使用してアニメーション クリップをキャラクタに適用してから、アニメーションを 3ds Max に戻します。

これは、[送信](Send To)機能を紹介する簡単な例です。必要に応じて、どちらかのアプリケーションでアニメーション ツールを使用してアニメーションを編集したり、他のモーションと組み合わせることができます。

注: このチュートリアルを進めるには、3ds Max 2015 と MotionBuilder 2015 の両方がシステムにインストールされている必要があります。

スキル レベル: 中級

所要時間: 30 分

このチュートリアルの準備

3ds Max シーンを開く:

  1. \scenes\data_exchange\MotionBuilder フォルダで、 emma_no_animation.max をハイライト表示し、[開く](Open)をクリックします。
    注: シーンの[ガンマと LUT]設定を使用するかどうかを尋ねるダイアログ ボックスが表示されたら、シーンのガンマ設定を受け入れ、[OK]をクリックします。シーンの単位を使用するかどうかを尋ねるダイアログ ボックスが表示されたら、シーンの単位を受け入れ、[OK]をクリックします。

    シーンは、「キャラクタのスキン処理」でも使用した、Emma キャラクタです。このレッスンでは、Emma は MotionBuilder で必要とされる標準の T ポーズをとっています。Emma には CAT キャラクタ リグがありますが、リグは非表示にされています。現時点では、アニメーションは設定されていません。

  2. ビューポートで右クリックし、クアッド メニューから[すべて表示](Unhide All)を選択します。

シーンを MotionBuilder に送信する:

  1. [アプリケーション](Application)メニューを開き、[送信](Send To) [Mudbox に送信](Send To Mudbox) [新規シーンとして送信](Send As New Scene)を順に選択します。

    3ds Max で、オブジェクトが選択されていないという警告が表示されます。

  2. [はい](Yes)をクリックしてシーン全体を送信します。

    MotionBuilder を実行していない場合は、3ds Max によって MotionBuilder が起動されます。

  3. MotionBuilder を最初に起動すると、ようこそウィンドウが表示されます。 をクリックしてこのウィンドウを閉じます。

変換を確認する:

  1. Viewer ウィンドウで、Emma キャラクタの全体が見えるようにズーム縮小します。
    ヒント: MotionBuilder 標準のマウスとキーボードのナビゲーション ショートカットに慣れていない場合は、3ds Max のショートカットを認識するように MotionBuilder を設定することができます。メニュー バーから[Settings] [Interaction Mode]を選択し、[Interaction Mode]ダイアログ ボックスで3ds Maxを選択します。

    これで、3ds Max で使用するのと同じナビゲーション ショートカットを使用することができます。

  2. [Character Controls]ウィンドウで、[Definition]タブをクリックしてアクティブにします。

    [Definition]では、[送信](Send To)操作によって Emma の CAT リグが MotionBuilder に正常にマッピングされたことを示す「緑のライト」が表示されます。

アニメーション クリップを適用する:

  1. (MotionBuilder ウィンドウの右下にある)[Resources]ウィンドウ [Asset Browser]タブで、PrevisMoves フォルダをクリックしてハイライト表示します。

    このフォルダにはさまざまなモーションが含まれ、FBX ファイルとして保存されています。

  2. MotionBuilder ウィンドウの左下にある[Navigator]ウィンドウで、[Story]タブにクリックして移動します。
  3. PrevisMoves フォルダで、Bat_Swing モーション クリップを探し、[Story]タブにドラッグし、2 つのタイムラインの下にドロップします。

    最初に、Bat_Swing クリップをハイライト表示します。

    次に、アニメーション タイムライン上にドロップします。

    (下側のタイムラインはアニメーションの管理用、上側のタイムラインはカメラ ショットの管理用です)。

    MotionBuilder の Viewer では、モーション キーが既に Emma キャラクタに適用されているのを確認できます。

    注: 既定では、Emma キャラクタの「ゴースト」と、MotionBuilder でワイヤフレーム グローブとして表示される Emma の手の IK ターゲットの両方が Viewer ウィンドウに表示されます。IK ターゲットは、Ctrl+A を押すことにより非表示にすることができます。Ctrl+A を 2 回押すと、IK ターゲットと EmmaRig スケルトンが表示されます。このキーの組み合わせで繰り返して押すと、3 つの表示モードが循環します。
  4. モーション クリップを Character トラック タイムラインの左にドラッグすると、モーションはフレーム 0 で開始します。
  5. タイム ライン上の表示は、Bat_Swing クリップの長さが 105 フレームであるが、MotionBuilder の既定のアニメーションの長さは 500 フレームであることを示しています。これを修正するには、クリップを右クリックし、ポップアップ メニューから[Frame Start/End]を選択します。

    これで、MotionBuilder のアニメーションの長さがクリップの長さと一致しました。

  6. タイム スライダをドラッグするかアニメーションを再生して、結果を確認します。

アニメーションの配置を調整する:

    Viewer で接近して見た場合や、特にビューをオービットした場合、クリップで Emma の足が地面の下に埋まっていることが確認できます。

  1. Character トラックの左の[Track Settings]で、 (Show/Hide Ghost)をクリックしてオンにします。

    Emma モデルの「ゴースト」の変換は、グローバル変換です。

  2. メインの Viewer ウィンドウの右側で、[Translate]ツールをクリックしてアクティブにします。
  3. 変換ギズモを使用して、Emma の足が地面の高さになるように Emma を持ち上げます。
  4. タイム スライダを移動し、アニメーション全体で補正が適切に表示されていることを確認します。

アニメーションを 3ds Max に返送する:

  1. フレーム 0 に戻ります。
  2. メインの Viewer ウィンドウのすぐ下の[Send To]コントロールで、[Update]をクリックします。

    MotionBuilder により、シーン全体を送信するかどうかを尋ねられます。

  3. [OK]をクリックします。

    3ds Max が再度アクティブなアプリケーションに戻ります。MotionBuilder によって作成されたアニメーションがロードされる間、進行状況バーが 3ds Max ウィンドウの下部に表示されます。

新しいアニメーションを再生する:

  1. メイン ツールバーで、[名前付き選択セット](Named Selection Sets)ドロップダウン リストを使用して EmmaRig セットを選択します。
  2. ビューポートを右クリックして[選択を非表示](Hide Selection)を選択します。
  3. ([再生](Play))をクリックし、アニメーションを確認します。

作業を保存する:

概要

[送信](Send To) [MotionBuilder]では、キャプチャされたキャラクタ モーションのライブラリを含む MotionBuilder の強力なアニメーション ツールにアクセスできます。