[アセット トラッキング](Asset Tracking)機能を利用して、プロバイダとも呼ばれている、3ds Max 内部のアセット トラッキング システム(ATS)に直接アクセスできます。アセット トラッキング システムを利用すれば、マテリアルで使用するシーン ファイルやビットマップなどのファイルを開発チームの他のメンバーと共有することができます。
[アセット トラッキング](Asset Tracking)ダイアログ ボックスの別の重要な機能として、「再パス」と呼ばれる、不明ファイルを検索する機能があります。たとえば、シーン内のマテリアルで使われるビットマップ ファイルをシーン ファイルと同じフォルダに移動した場合に、そのビットマップはシーン ファイルを開くときにロードされますが、マテリアルでは元のパスが使用されます。しかし、そのパスはビットマップ ファイルにとって既に有効でなくなっているので、[アセット トラッキング](Asset Tracking)ダイアログ ボックスにはそれらのファイルが不明ファイルとして表示されます。このような不正なパスを解決するために、[パス](Paths)メニューにあるツールを使用することができます。
アセット トラッキングでは、Autodesk Vault データ管理ソリューションが完全にサポートされます。また、Perforce や Microsoft SourceSafe などから提供されている基本的なバージョン管理もサポートされます。一般的なアセット トラッキングでは、Microsoft Visual Studio に統合できるバージョン管理プロバイダがサポートされます。この機能は、MSSCC サポートと呼ばれることもあります。このトピックでは、Autodesk Vault を使用することを前提としています。Autodesk Data Management Server および Autodesk Vault Explorer は、Subscription メンバーに提供されるほか、その他の特定の Autodesk ソフトウェアにも付属しています。Vault プラグインは、3ds Max に付属しています。
3ds Max Vault プラグインは、インタフェースにデータ管理ツールを追加することにより、3ds Max で動作します。Vault プラグインを使用すると、ボールトにファイルを追加したり、ファイルをチェックアウト、チェックインしたりできます。このアドインは、MAX およびイメージ ファイルを含むさまざまなファイル タイプを扱うことができます。推奨される Vault 操作の実行方法は、作業環境によって異なります。
ボールトからチェックアウトされたファイルで作業する場合、元のファイルではなく、ファイルのローカル コピーに対して作業することになります。ボールト内にある実際のファイルに対して作業することはありません。修正したファイルをボールトにチェックインで戻すと、その修正は、ボールト内の最新バージョンとして使用可能になります。過去のバージョンのファイルはすべてボールト内に維持されます。