コントローラについて

コントローラは 3ds Max での、アニメーション タスクを処理するプラグインです。

コントローラを使用すると、次のようなことが行えます。

ほとんどのアニメート可能なパラメータは、アニメートするまではコントローラを受け取りません。0 (ゼロ)以外のフレームで[オート キー](Auto Key)ボタンをオンにしてアニメート可能なパラメータを変更するか、あるいはパラメータ トラックをクリックして[カーブ エディタ](Curve Editor) [キーを追加](Add Keys)を選択すると、3ds Max によってそのパラメータに既定のコントローラが割り当てられます。

コントローラの呼び出し

コントローラを直接操作できる場所は 2 箇所あります。

コントローラのカテゴリ

コントローラには主要なカテゴリが 2 つあります。[トラック ビュー - カーブ エディタ](Track View - Curve Editor)の階層リストで調べれば、これらのカテゴリは簡単に確認できます。

単一パラメータ コントローラ: 単一パラメータのアニメーション値を制御します。パラメータのコンポーネントが円柱の面数のような単一コンポーネントであるのか、色の RGB 値のような複数コンポーネントであるのかには関係なく、コントローラは単一パラメータを処理します。

合成コントローラ: 複数のコントローラを組み合わせたり管理します。合成コントローラには、PRSオイラー XYZ 回転コントローラ変換スクリプト コントローラリスト コントローラといった、高度な変換コントローラがあります。

合成コントローラは、コントローラ アイコンとしてその他の従属レベルのコントローラとともに階層リストに表示されます。

コントローラとコンストレイント

3ds Max は、コントローラの他にコンストレイントでもアニメートできます。 コントローラとコンストレイントは、[アニメーション](Animation) [コンストレイント](Constraints)サブメニューから利用できます。コンストレイントには、次のものがあります。アタッチメント、サーフェス、パス、リンク、位置、方向、およびルックアットです。

[モーション](Motion)パネルやトラック ビューにコントローラを割り当てると、使用できるコントローラのリストにこれらのコンストレイントが表示されます。他のコントローラと同じ方法でコンストレイントを割り当てることもできますが、[アニメーション](Animation) [コンストレイント](Constraints)サブメニューから割り当てることもできます。詳細は、アニメーション コンストレイントを参照してください。

注: [アニメーション](Animation) [コントローラ](Controller)サブメニューからコントローラを割り当てると、リスト コントローラが自動的にオブジェクトに適用され、選択したコントローラはリスト コントローラの次に適用されます。これが[モーション](Motion)パネルから適用したコントローラとの違いです。

コントローラの種類を表示

パラメータに割り当てたコントローラの種類は、カーブ エディタか[モーション](Motion)パネルで確認できます。トラック ビューでコントローラの種類を確認するには、次のことを実行します。

  1. [カーブ エディタ](Curve Editor)ツールバーで、[フィルタ](Filters)アイコンをクリックします。[フィルタ](Filters)ダイアログ ボックス [表示](Show)領域で、[コントローラ タイプ](Controller Types)にチェックマークを付けます。

    これで、階層ビューでコントローラの種類を確認できます。

  2. コントローラをパラメータに割り当てます。割り当ては、 [モーション](Motion)パネルの[コントローラを割り当て](Assign Controller)ロールアウトで、またはトラック ビューの階層リストの右クリック メニューで実行できます。

[モーション](Motion)パネルのパラメータ モードには、選択したオブジェクトの変換コントローラの種類が常に表示されます。

コントローラの種類の読み取り

コントローラの種類を確認すれば、パラメータの設定によるアニメートの結果を予測できます。

パラメータ名: 常にコントローラ アイコンの右に表示されています。アニメートの対象を示します。

補間の種類: 通常は、パラメータ名の後に続きます。アニメーション値の計算方法を示します。[拡散反射光: ベジェ カラー](Diffuse: Bezier Color)ラベルは、カラー データとベジェ補間を使用した場合の反射拡散光のカラー パラメータを示します。

データ タイプ: 通常は、補間の種類の後に続きます。使用するデータの種類を示します。[高さ: 線形実数](Height: Linear Float)ラベルは、浮動小数点による線形補間での高さパラメータを示します。