ステート テンプレート機能を使用する: 例

    ステート セットのステート テンプレート機能では、プリセットを作成できます。プリセットとは、特定の設定がされたステートのことであり、いつでも追加してそのまま使用することや、適宜変更することができます。この手順は、ステート テンプレートを作成して使用する方法の簡単な例を示しています。

  1. 2 つのカメラが異なる位置にある簡単なシーンを作成します。カメラは、シーンの中央にあるいくつかのオブジェクトに向けます。 メイン ビューポートを[パース](Perspective)に設定します。
  2. ステート セットを開いてステートを追加し()、リストに 2 つのステートが含まれるようにします。
  3. 新しいステートをアクティブにするには ([このステートを現状にする](Make This State Current))をクリックします。

    既定では、ステートがアクティブな間は常に記録を行います

  4. メイン ビューポートを Camera001 に設定します。
  5. 3ds Max インタフェースの右下コーナー近くにある ([時間設定](Time Configuration))をクリックし、[時間設定](Time Configuration)ダイアログ ボックスを開きます。
  6. [アニメーション](Animation)領域で、[開始時間](Start Time)を 20 に、[終了時間](End Time)を 50 に設定します。 [OK]をクリックすると、変更が受け入れられてダイアログ ボックスが閉じます。

    これで、アクティブ タイム セグメントがフレーム 20 ~ 50 に設定されます。メイン ビューポートには Camera001 ビューが表示され、トラック バーにはフレーム 20 ~ 50 が表示されます。

    注: この方法は、レンダリングされたフレーム範囲の設定にも有用です。 [レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックス[共通パラメータ](Common Parameters)ロールアウト[時間出力](Time Output)領域で設定を行った後、[アクティブ タイム セグメント](Active Time Segment)を選択します。
  7. ステートを非アクティブにすると、 によって記録を終了します。

    これで、メイン ビューポートにはパース ビューが表示され、トラック バーには既定のアニメーション範囲(フレーム 0 ~ 100)が表示されます。

  8. ステート リストで、State01 の名前をクリックしてハイライト表示し、少し待機し、次に、もう一度クリックして名前変更モードにアクセスします。ステートの名前を Cam1+Frames 20-50 に変更します。 終了したら、Enter を押します。
  9. 名前を変更したステートを右クリックし、[テンプレートを作成](Create Template)を選択します。
  10. [削除](Delete) を押してステートを削除します。

    これで、リストには、State02 と[オブジェクト](Objects)ステートのみが含まれるようになります。

  11. [ステートセット](State Sets)ダイアログ ボックスで、[状態](States)メニューを開き、マウスを[ステート テンプレートを追加](Add State Template)に移動します。

    サブメニューが開き、作成したテンプレート(Cam1+Frames 20-50)が表示されます。

  12. この項目をクリックします。

    State01 という名前の新しいステートがリストに表示されます。新しいステートを最初から作成するか、テンプレートから作成するかにかかわらず、ステート セットでは常に、ステートの名前を State## にします(## は使用できる最小の番号で、01 から始まります)。

  13. 必要に応じて新しいステートの名前を変更し、次に、アクティブにします。

    上記と同様に、ステートを作成すると、メイン ビューポートには Camera001 ビューが表示され、トラック バーにはフレーム 20 ~ 50 が表示されます。

  14. シーンを保存し、3ds Max を終了して再起動します。
  15. ステート セットを開き、Cam1+Frames 20-50 テンプレートを追加します。

    作成したテンプレートは、以降の全セッションで使用可能になります。

  16. 新しいステートをアクティブにします。

    カメラがシーン内に存在しないことを警告するメッセージが表示されます。 ただし、ステートはアクティブにされたままで、トラック バーにはフレーム 20 ~ 50 が表示されます。 ステート テンプレートは、シーン設定の記録内容は保存しますが、シーン内容は保存しません。

  17. [OK]をクリックして警告ダイアログ ボックスを閉じ、次に、手順 14 で保存したシーンをロードします。

    [状態](States)リストが、シーン ファイルに保存されている状態に復元されます。

  18. テンプレートをもう一度追加し、アクティブにします。

    今度は、すべてが正しく機能します。

  19. ステートを非アクティブにし、Camera001 を削除します。
  20. ステートをもう一度アクティブにします。

    Camera001 が使用可能ではないため、ステートでは自動的に、使用できる他のカメラが代わりに使用されます。

  21. ステートを非アクティブにし、さらに 2 つのカメラを追加して、最後のカメラ(Camera004)が選択されている状態にしておきます。
  22. ステートをもう一度アクティブにします。

    今回は、ステートでは自動的に、選択されているカメラが Camera001 の代わりに使用されます。

    このように、テンプレートで作成したステートを完全にアクティブにする前に、テンプレートで参照されるすべてのシーン内容がシーン内に存在するようにしておくことが重要です。 ステート セットでは、ある項目が存在せず、別の項目で代用できる場合は、自動的に代用します。