[除外/含む](Exclude/Include)ダイアログ ボックス

このダイアログ ボックスでは、レイトレースで表示するオブジェクトと表示しないオブジェクトを指定します。複雑なシーンでの作業では、この方法で最適化するといいでしょう。オブジェクト自身を反射させたり、より単純な要素をシーンで反射させるだけで十分です。

左上: ビンは両方の鏡から除外されています。

右上: ビンは両方の鏡に映っています。

下中央: ビンは 1 枚の鏡から除外されています。

グローバル ダイアログ ボックスは、シーン内のレイトレース マテリアルとレイトレース マップすべてに反映されます。ローカル ダイアログ ボックスは、現在のマテリアルまたはマップにのみ反映されます。

ヒント: 除外オプションは、オブジェクトのワールド空間スケールが非現実的なシーンでの作業にも適しています。たとえば、惑星とその衛星をバックに行われる宇宙での戦闘シーンを考えてみましょう。そこで使用する惑星の大きさは戦士に比例しており、実物よりもはるかに小さいものです(たとえば、惑星の大きさが戦士の 5 倍で戦士は衛星の 2 倍ということがあります)。戦士を反射させると惑星と衛星の反射が不正確になり、ミニチュアを使用していることが明らかになってしまいます。このような場合、戦士やレーザーによる爆発などをレイトレースして、惑星と衛星はレイトレースから除外します。惑星と衛星を正確なスケールで表す環境マップを作成し、レイトレース マテリアルのローカル環境にします。レンダリングすると、惑星と衛星のジオメトリのスケールは正確に表現され、戦士への反射は自然に見えます。

インタフェース

グローバルおよびローカルな[除外/含む](Exclude/Include)ダイアログ ボックスには次のコントロールがあります。

[除外](Exclude)、[含む](Include)

右側のリストで指定したオブジェクトをレイトレーシングの対象とするか、対象外にするかを選択します。

[イルミネーション](Illumination)、[影付け](Shadow Casting)、[両方](Both)

レイトレースでは、常時[イルミネーション](Illumination)に設定されています。

[検索フィールド]

[シーン オブジェクト](Scene Objects)の上にある編集ボックスにワイルドカードを使用した名前を入力すると、オブジェクトの名前を検索できます。

シーン オブジェクト

左側のシーン オブジェクト リストでオブジェクトを選択してから、矢印ボタンを使って右側の除外リストに追加します。

[除外/含む](Exclude/Include)ダイアログ ボックスでは、グループをオブジェクトとして扱います。[シーン オブジェクト](Scene Objects)リストでグループ名を指定し、グループ内のすべてのオブジェクトを除外または含めることができます。他のグループにネストされているグループは、[シーン オブジェクト](Scene Objects)リストには表示されません。

選択セット

名前付き選択セットのリストが表示されます。リストから選択セットを一つ選ぶと、[シーン オブジェクト](Scene Objects)リスト内のオブジェクトが選択されます。

サブツリーを表示

このチェック ボックスのチェックマークが付いている場合、オブジェクトの階層にしたがって、リストがインデントされます。

大/小文字を区別

このチェック ボックスのチェックマークが付いている場合、オブジェクト名の検索で、小文字と大文字が区別されます。

クリア

右側の[除外/含む](Exclude/Include)リストのすべてのエントリをクリアします。