[モーション Mixer](Motion Mixer)ウィンドウには、ミックスに追加したすべての項目(Biped、トラックグループ、トラック、クリップ、トランジション)を管理するためのエディタがあります。
エディタは、次の 3 つのセクションで構成されます。
エディタの左端のセクションは、Biped/トラックグループ/トラック コントロール セクションです。Biped/トラックグループ/トラック コントロールでは、ミックス内でのこれらの項目の番号、順序、表示、特性を設定します。Biped とトラックグループは、選択、追加、削除、位置変更ができます。
[-]および[+]ボタンを使用すると、Biped とトラックグループの表示を集約および展開できます。[m]ボタンを使用すると、トラックをミュートにして、ミックスに影響しないようにすることができます。[s]ボタンを使用すると、トラックを Solo モードにして、ミックス内でそのトラックのみをアクティブなトラックにすることができます。
エディタの中央のセクションは、インタラクティブ クリップ コントロールです。このセクションでは、クリップとトランジションのスケール、時間、タイミング、トリミングを操作できます。
各トラックグループの上部にあるグレーの範囲バーの白い端をドラッグすることによって、トラック内のすべてのクリップおよびトランジションの全体の長さを伸縮できます。トラックグループのミックス全体を移動する必要がある場合は、範囲バーの中央からドラッグします。同様に、クリップを移動するには、クリップの中央からドラッグします。クリップとトランジションは、いずれかの端をドラッグすることによって伸縮できます。
また、各 Biped の範囲バーを移動またはスケールして、Biped のミックス全体を移動またはスケールすることもできます。
トランジション トラックには、トランジション ブラケットが表示されます。トランジションがある場合、ブラケットは、トランジションの開始ポイントと終了ポイントを示します。クリップの端にトランジションがない場合、ブラケットは、トラックに新しいクリップをロードしたときにトランジションが配置される場所を示します。
紫色の垂直のタイムラインをドラッグすることによって、シーン内での現在の時間を変更できます。この変更は、3ds Max のタイム スライダに反映されます。
垂直のタイムライン
クリップにタイム ワープを適用している場合は、タイム ワープ モードでインタラクティブに時間を歪ませることができます。最初に、クリップ内に破線を作成してから、その破線をドラッグして時間を伸縮します。
それに対応する時間の刻みの周期数の変更が、クリップの中央に示されます。タイム ワープは、モーションのスピードを変更するときに使用します。
エディタの右端にあるウェイティング コントロールを使用すると、同じトラックグループ内でクリップまたはトラックを他のトラックとブレンドするときのウェイトを設定できます。
[ウェイト モード](Weight Mode)をオンにすると、クリップまたはトラック上の赤いウェイト カーブを使用してウェイトを調整できます。
レイヤ トラックでは、各クリップに独自のウェイト カーブが割り当てられます。各トランジション トラックでは、トラック全体に 1 つのウェイト カーブが割り当てられます。既定値では、ウェイト カーブの各端にノードが設定され、このノードを移動することによってそのポイントでのウェイトを変更できます。ノードを追加するには、ウェイト カーブ上をクリックします。ノードを移動するには、ノードをドラッグします。
ウェイトは、0.0 (ウェイトなし) ~ 1.0 (フル ウェイト)の範囲で設定できます。現在選択しているノードのウェイトは、[ウェイト モード](Weight Mode)ボタンの左側に表示されます。ウェイトを変更するには、ノードを移動するか、スピナーの値を変更します。
複数のウェイト ノードを選択し、スピナーを使って新しい値を設定すると、ウェイト ノードの値が元の値に応じて変更されます。この場合、0 未満または 1 を超えるスピナーを特定のスピン上で回転させることはできません。複数のウェイト ノードを選択してウェイトを入力すると、すべてのノードのウェイトが新しい値に変更されます。
ウェイティングは、1 つのトラックグループ内のすべてのトラックをとおして評価されます。トラックグループに複数のトラックが含まれている場合は、各フレームで一番上のトラックのウェイトが評価されます。いずれかのフレームのウェイトが 1.0 よりも小さい場合は、そのトラックのモーションが一部のみ使用され、その下のトラックのウェイトが評価されます。ウェイトの合計がまだ 1.0 未満である場合は、さらにその下のトラックが評価され、順次同様に処理されます。この方法を使用すると、複数のトラックからのモーションを、同じセットのボディ パーツの同じフレームでミックスできます。
メイン ツールバーの右端にある[ウェイト モード](Weight Mode)ボタンを使用すると、モーション Mixer 内のすべてのトラックに対してこのモードをオンにできます。詳細は、「モーション ミキサーのツールバー」を参照してください。
バランス トラックでは、[ウェイト モード](Weight Mode)ボタンではなく[バランス ウェイト モード](Balance Weight Mode)ボタンが表示されます。バランス ウェイト モードでは、バランス トラックのウェイト カーブを調整できます。バランス ウェイト モードの使用方法については、「ミキサーでの Biped のバランス調整」を参照してください。