テクスチャで発生する問題

関連するメディア ファイルの相対パスおよび絶対パスからテクスチャを移動または削除すると、テクスチャはファイルから消えてしまいます。この問題は、別のコンピュータを使用している人に FBX ファイルを渡した場合で、そのコンピュータとあなたのコンピュータではテクスチャの保存ディレクトリが異なる場合に起きることがあります。

FBX ファイル内の関連付けられたメディア(テクスチャなど)を FBX Plug-in に含める(組み込む)には、[メディアを組み込む](Embed Media)オプションを使用します。これにより、FBX プラグインは読み込む時に .fbm フォルダにメディアを抽出します。埋め込まれたメディアは、FBX ファイルと同じ場所にある <ファイル名>.fbm フォルダにコピーされ、FBX ファイルと同じファイル名がつけられます。

注: [メディアを組み込む](Embed Media)をオンにすると、メディアは FBX ファイル内に含まれるため、ファイル サイズに影響します。したがって、ファイルを受け取る人が元のメディア ソースにアクセスできないような場所に FBX ファイルを移動させる場合にのみ、このオプションを使うことをお勧めします。

[メディアを組み込む](Embed Media)オプションをオフにすると、FBX プラグインは書き出す時に関連メディア ファイルの相対パスと絶対パスを格納します。そのため、何らかの理由でそのパスにアクセスできなくなると、問題が発生します。メディア ファイルが適切に読み込まれるようにするため、確実に関連メディアをアクセス可能な場所に置いてください。

[メディアを埋め込む](Embed Media)はオンになっていますが、テクスチャが表示されません

旧バージョンの 3ds Max FBX プラグインでは、[メディアを埋め込む](Embed Media)オプションをオンにして FBX ファイルを保存すると、組み込まれたファイルは FBX ファイルと同じ場所のフォルダ内に抽出されます。そのフォルダへの書き込み権限を持たない場合、メディア ファイルは抽出されません。ネットワーク上での作業では、こうした書き込み権限を持たない場合があります。

現在のバージョンの 3ds Max FBX プラグインでは、フォルダを作成するための書き込み権限を持たない場合、メディア ファイルは一時的なフォルダに送信されます。「メディアを組み込む」を参照してください。

注: FBX バージョン 2010 以前を使用してファイルを ASCII 形式で書き出した場合、テクスチャは埋め込まれません。

Poser で作成された、Maya の Collada (DAE)ファイル

Poser で作成された Collada(DAE)ファイルを読み込むと、ファイルからテクスチャ マップが失われます。FBX Plug-in でこの制限事項に抵触した場合、レンダリング時に[マップ ファイルの紛失](Missing Map Files)ダイアログ ボックスが表示されます。これは、3ds Max ではCollada(DAE)ファイルを格納できないためです。

[外部ファイル](External Files)パス リストに場所を追加すると、この問題を解決することができます。

テクスチャの表示を維持するには:

  1. 3ds Max で、[カスタマイズ](Customize) [ユーザ パスの設定](Configure User Paths)をクリックします。

    [ユーザ パスの設定](Configure User Paths)ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [外部ファイル](External Files)タブを選択し、[追加](Add)をクリックします。
  3. [新規外部ファイル パスを選択](Choose New External Files Path)ダイアログ ボックスで、テクスチャ ファイルの場所にナビゲートします。
  4. [パスを使用](Use Path)ボタンをクリックします。

    ファイルのレンダリング時に、テクスチャ マップが表示されます。

この制限事項の詳細については、「DAE ファイルにテクスチャ マップが表示されない」を参照してください。