[配置されたオブジェクト マネージャ](Placed Object Manager)パネルでは、配置された複数のオブジェクトの位置パラメータをコントロールします。
パネルには、Civil View [オブジェクト配置スタイル エディタ](Object Placement Style Editor)から現在のシーンに配置されたすべてのオブジェクトの完全な概要が示されます。このパネルを使用すると、次の操作を実行できます。
- 任意のオブジェクトの組み合わせに対して位置パラメータをまとめて更新する。
たとえば、1 回の操作ですべてのランプの支柱の水平オフセットを変更できます。
- 列見出しをクリックして、任意の列の内容に基づいて昇順または降順にリストをソートする。
- 個々の親シェイプ、親サーフェス、オブジェクト カテゴリ、またはオブジェクト名マスクに基づいてオブジェクト リストの内容をフィルタする。
- 複雑なシーンで表示されるオブジェクトの総数を制限する。
既定は、1000 オブジェクトです。 このパネルのステータス バーには、シーン内のオブジェクトの総数と、表示されるオブジェクトの数が示されます。
- 選択されている配置されたオブジェクトを特定の親シェイプから別の親シェイプにクローンする。
- クイック アニメーション ツールにアクセスし、選択されている配置されたオブジェクトに対してアニメーションの適用、除去、スケール、または反転を行う。
- 選択されているアニメートされた車両の水平オフセットをランダム化する。
車両が各車線の中心を常に正確に走ることがないように、最小値と最大値を設定することができます。
- 選択されている配置されたオブジェクトに現在適用されているアニメーションをベイク処理する。
操作方法
このパネルのオブジェクト リストにフィルタを適用するには:
- フィルタを適用する基本の基準を選択します。
- をクリックし、フィルタの基準を初期化します。
- フィルタの文字列を編集します。たとえば、ワイルドカードとオブジェクト名を使用します。
- [フィルタを適用](Apply Filter)をクリックします。
フィルタを除去するには:
- [フィルタを除去](Remove Filter)をクリックします。
インタフェース
メニュー バー
- [ファイル](File)メニュー
-
- OPS スタイルに書き出す選択されたオブジェクト スタイルをオブジェクト配置スタイル(OPS)ファイルに保存できるファイル ダイアログ ボックスが表示されます。
- TXT ファイルに書き出す選択されたオブジェクト スタイルを ASCII テキスト ファイルに保存できるファイル ダイアログ ボックスが表示されます。
- [編集](Edit)メニュー
-
- 削除選択されているオブジェクトを削除します。
- すべてを選択(Select All)リストのオブジェクトすべてを選択します。
- 選択を解除(Select None)リスト内のすべてのオブジェクトの選択を解除します。
- 選択を反転(Select Invert)現在の選択を反転します。
- プロパティ(Properties)3ds Max の[オブジェクト プロパティ](Object Properties)ダイアログ ボックスが表示され、選択されているオブジェクトのプロパティが表示されます。
- [ビュー](View)メニュー
-
- 更新(Refresh)リストの内容が更新されます。
- 並べ替えなし (シーンの順番)リスト内のオブジェクトがシーンの順番で表示されます (列見出しをクリックすると、アルファベットの昇順または降順で内容が表示されます。 既定では、アルファベットの昇順です)。
- [ヘルプ](Help)メニュー
-
- ヘルプ(Help)このページに関するヘルプが表示されます。
リストのフィルタ オプション
オブジェクト リストをフィルタ処理して、編集するオブジェクトに焦点を絞ることができます。
- [表示フィルタ](Display Filter By)ドロップダウン リスト
- リストのソートに使用する基準を選択します。
-
オブジェクト名
オブジェクト名マスクと一致する配置されたオブジェクトのみのリストを表示します。
-
Civil View オブジェクト カテゴリ
オブジェクト カテゴリが車両、家具、樹木、サイン、カメラ、またはプリミティブのオブジェクトのみのリストを表示します。
-
親シェイプ
特定の親シェイプに依存するオブジェクトのみのリストを表示します。
-
親サーフェス
特定の親サーフェスに依存するオブジェクトのみのリストを表示します。
- [マスク文字列の初期化]
- 初期のマスク文字列として使用するオブジェクト名を選択できる小さいダイアログ ボックスが表示されます。
通常、最初の文字列を編集してワイルドカード文字を含め、関連オブジェクトのグループをフィルタ処理できるようにします。
- [マスク文字列フィールド]
- リスト内のオブジェクトをフィルタ処理するために使用する文字列を入力します。 通常、この文字列にはワイルドカード文字を含めます。 既定は「*」(すべて)です。
- 文字列を適用(Apply String)
- クリックすると、マスク文字列を使用してリストがフィルタ処理されます。
- フィルタを除去
- クリックするとフィルタが除去され、リスト内のすべてのオブジェクトが表示されます。
このボタンをクリックしても、マスク文字列はリセットされません。
[選択されたオブジェクトを編集](Edit Selected Objects)領域
この領域のコントロールでは、メインのオブジェクト リストで選択されているオブジェクトの設定を編集します。
- 親シェイプをセット
- オブジェクトの位置は、オブジェクトの親シェイプのパスによって指定されます。 親シェイプを変更するには、[親シェイプをセット](Set Parent Shape)をクリックし、ビューポートで新しい親を選択します。 オブジェクトは、新しい親に基づいて新しい位置に移動します。
- [S]ボタンクリックすると、親シェイプを基準として、配置されたオブジェクトのスプライン インデックスが変更されます。
- 親サーフェスをセット
- 選択されているオブジェクトに親サーフェスを割り当てるには、このボタンをクリックし、ビューポートでサーフェスを選択します。
オブジェクトは、シェイプのパスをフォローするだけでなく、サーフェス地表をトラックすることもできます。 これは、親シェイプから算出された基本の Z 値(オブジェクトの高さ)よりも優先されます。 これにより、地盤サーフェス上にオブジェクトが常にぴったりと位置するようにすることができますが、この機能は多用しないでください。特にアニメートされたオブジェクトの場合、3ds Max のパフォーマンスに大きく影響することがあります。
- [X]ボタンクリックして、親サーフェス割り当てを除去します。
- 親シェイプへのクローン化
- 選択されているオブジェクトを別の親シェイプにクローンするには、このボタンをクリックし、ビューポートで新しい親シェイプを選択します。
- 水平オフセットをセット(Set Horizontal Offset)/垂直オフセットをセット(Set Vertical Offset)/回転をセット(Set Rotation)
- 選択されているオブジェクトに新しい一定の水平/垂直オフセットまたは回転の値を割り当てるには、これらのボタンを使用します。
- 駅別に均等配置
- クリックすると、選択されたオブジェクトが親シェイプに沿って均等配置されます。
選択されたオブジェクトは、親シェイプの始点と終点に現在最も近い選択中の 2 つのオブジェクトの間で均等に配置されます。
2 つ以下のオブジェクトが選択されている場合、このボタンは使用できません。
- 相対ステーション オフセットを適用
- クリックすると、選択されたオブジェクトの位置が、親シェイプを基準として一定の値だけオフセットされます。
たとえば、一連のランプの支柱を親シェイプの始点に 5 メートル近付ける場合は、–5.0 の値を入力します。
- ステーション ループをセット
- クリックすると、選択されたオブジェクトのステーション ループが有効または無効になります。
ステーション ループは、アニメートされたオブジェクトがアニメーション シーケンスの最後に達したときにオブジェクトを親シェイプの始点に強制的に戻します。
- シェイプ方向トラッキングをセット
- クリックすると、選択されたオブジェクトのシェイプ方向トラッキングが有効または無効になります。
シェイプ方向トラッキングがオンの場合、オブジェクトは親シェイプの接線を辿って挿入点の周りを回転します。
- 長勾配シェイプのトラッキングを設定
- クリックすると、選択されたオブジェクトの長勾配シェイプ トラッキングが有効または無効になります。
長勾配シェイプ トラッキングがオンの場合、オブジェクトは親シェイプの縦断勾配を考慮して挿入点を中心に傾きます。 長勾配シェイプ トラッキングがオフの場合、オブジェクトは常に水平のままになります。
サーフェス法線トラッキング(次を参照)がオンの場合、このパラメータは無視されます。
- サーフェス法線トラッキングをセット
- クリックすると、選択されたオブジェクトのサーフェス法線トラッキングが有効または無効になります。
サーフェス法線トラッキングがオンの場合、オブジェクトは下にあるサーフェスの全体の勾配と一致するように挿入点を中心に傾きます。
オブジェクトに親サーフェスが指定されていない場合、このパラメータは無視されます。
- バウンディング表示に設定
- クリックすると、選択されたオブジェクトのバウンディング ボックス表示が有効または無効になります。
バウンディング ボックス表示を使用すると、ビューポートのパフォーマンスが向上します。
- XYZ 位置/アニメーションをベイク処理
-
クリックすると、選択されたオブジェクトから標準の Civil View 位置コントローラが除去されます。 オブジェクトはオブジェクトの XYZ 位置にベイク処理されます。オブジェクトがアニメートされている場合は、アニメーションがキーフレームになります。
アニメーションをベイク処理すると、3ds Max ビューポートでのアニメーションの再生パフォーマンスが大幅に向上します。一方で、親シェイプまたは親サーフェスの従属関係はすべて失われるため、以後シェイプまたはサーフェスを変更しても、ベイク処理されたオブジェクトの位置またはアニメーションは更新されません。また、この操作は元に戻すことができません。 このボタンをクリックすると、Civil View によってこの効果に対する警告が表示されます。
オブジェクト リスト
シーン内のオブジェクトを一覧表示します。 リストをフィルタ処理すると、特定のオブジェクトのみを表示することができます。
リスト内のオブジェクトをクリックすると、オブジェクトが選択されます。 複数のオブジェクトを選択するには、[Ctrl]を押したままクリックします。連続するエントリを選択する場合は、[Shift]を押したままクリックします。
列見出しをクリックすると、アルファベットの昇順または降順で内容が表示されます。 既定では、アルファベットの昇順です。
アニメートされたパラメータは赤色で表示されます。